フジサキヒロカズ@音楽づくり

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全員参加完全即興みんなのおと「鱗雲|街頭演説|アッサンブラージュ|振り子時計|祈る|結露」2022/7/9録音

2022-08-21 17:03:17 | 日記

2022年7月9日午後の、47分21秒。

この日のおとのしみ会はフジサキヒロカズとマツイケダイスケ以外は初参加の方々だった。ただしお話を伺うと、音楽については、聴取にせよ演奏にせよ長く深く関わってきた方々だったので即興表現のためのウォーミングアップは省いて、いきなり「全員参加完全即興 みんなのおと」をやってみることにした。

いま気になる言葉を全員に挙げてもらい、それをこの日の即興表現のお題とした。出てきた言葉は「鱗雲、街頭演説、アッサンブラ―ジュ、振り子時計、祈る、結露」の6つ。これらのお題以外、一切の打ち合わせ・取り決めをせずに、何気なく、静かに即興表現を始めていった。

6つのお題に牽引された音、その音に牽引された言葉、言葉に牽引された別の言葉。音、声、旋律、言葉が影響を与え合いながら、皆でこの47分間を過ごした。毎回同じことを書くが、おとのしみ会は観賞用の音楽をまったく指向していない。果たして、私はこの日も思いがけない外部に出会った。この時のこの6人でしか表わし得ない、同じものは二度とできない、本当にかけがえのない表現だった。

終演後の僅かの沈黙のあと、参加してくださった方々が、誰からともなく感想を述べ始めた。言葉の中には、喜び、解放、お互いへの賞賛の感情などが活き活きと息づいていた。その時に聞くことができた言葉ほど、おとのしみ会で私が望んでいることを言い表してくださったものはなかった。おとのしみ会の価値が私以外の方によって言語化されたことが心から嬉しかった。

これらの喜び、解放、互いの賞賛の感情の往還を、私はこの録音の中に聴き取ることができる。

 

 

 


「海中の蝶々 remix」ミュージックビデオに寄せて

2022-08-16 10:54:42 | 音楽

2022年8月の猛暑の中、2020年8月25日に録音した「海中の蝶々」のミュージックビデオをPCの中で見つけた。2020年12月にYouTubeに既にアップしてあるヴァージョンは音が耳に痛い。当時の録音技術が今よりも未熟であったのは仕方がない。2年経った今なら、この曲をもう少し良い音で残してやれると思った。

そこで、曲の骨格はそのままで、編曲と録音を少しだけやり直し、再度ミックスダウンした。

曲の背景で鳴き続けている蝉の声はそのまま。Pexelsの素材画像だけで制作したミュージックビデオも、僅かに編集を加えただけ。自分の曲をおさらいして、今の私が応答した。

 

■「海中の蝶々」歌詞

試したい 泳ぎたい 透き通る海

わたしの この羽 動かせるのか

沈んでも構わない 溺れてもいい

やらないよりはいい

誰にも知られない試み

この羽 この羽 動かせるのか

構わない 溺れてもいい

やらないよりはいい いい