私が育毛のご相談を承り始めた当初(20年以上前)にも、時折いらっしゃいましたが、最近は「とても多くなったなぁ」と感じる人たちがいます。
それは、知識が豊富なだけで、実務経験のない頭でっかちな人がとても多くなったと言うこと。
昔から、サッカーをしたこともないのにサッカーのルールや戦術に詳しい人、野球をしたこともないのにルールブックに書かれていることや戦術にやたら詳しい人がいて、そんな人が現場に入って講釈を垂れて現場を混乱させていました。
【育毛の実務経験のない人が知りたがること】育毛の実務経験がないのに、頭でっかちの人がご相談にいらっしゃると大変です。使う製品のことを詳しく知りたがり、成分について知りたがるのです。
「それって普通じゃないの?」と思った方は、すでに頭でっかちになっている可能性が高いです。
例えば、育毛製品によく使われる「センブリ」と言う成分があります。生薬の一種で植物から抽出された成分で血行促進作用があると言われています。その為、多くの育毛製品に使われています。
が、その育毛製品の目的によって配合される比率は大きく違ってくるのです。
血行促進をメインにした育毛製品なら、センブリエキスの配合率はかなり高くなることが多いですが、保湿がメインになる場合にはセンブリエキスの配合比率は極端に低くなるか配合されない場合もあります。
また、人によればセンブリエキスの配合率が高いと血行促進作用が高いだけに皮膚がかぶれてしまうこともあるので、使うのに制限があったり、使い方に工夫がいる場合だってあるのです。
少なくとも上記の2点は、知識だけで「センブリエキスには血行促進作用があって育毛の効果がある。」と知っているだけの人には分からないことで、実務経験が伴わないと分からないことなのです。
だからこそ何が必要なのか?と言えば、あなたに必要な育毛方法であって、その育毛方法の補助になる製品なわけです。何の為にその育毛製品が必要なのか?その育毛製品の目的は何なのか?が大事なわけです。成分はその目的の為に配合されるのですね。
【頭でっかち人間は男性ホルモンにこだわる】男性の薄毛で検索すると、フィナステリドかミノキシジルしか出てこないくらいに、この2つの成分が取り上げられています。これしかないのか?と言うくらいです。
その為でしょうか。やたら男性ホルモンの影響による薄毛やハゲについて詳しい人がいて、男性ホルモンの影響を防ぐ成分が使われていないとか、証明されていない場合に、「その人に必要なケアに有効な補助になる製品なのに使わない」人がいらっしゃるのです。
ここでいう男性ホルモンの影響による薄毛のケアとは、テストステロンと5αリアクターゼ2型の結びつきを阻害し、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害することを言います。
そして、男性の薄毛は男性ホルモン=ジヒドロテストステロンが100%と思っている人もいて、本当に実務を知らない知識だけの頭でっかち人間が多いと感じています。
男性型の薄毛の治療で有名な先生は、フィナステリド等の飲み薬で顕著な効果に繋がるのは3割ちょっとくらい、3割ちょっとは飲んでもあまり変わらない、3割ちょっとは飲んでも薄毛は進行していくとおっしゃっていました。
相談室でのご相談者にお話を聞いた実感でも、フィナステリドの飲み薬で効果に繋がるのは、そんな割合だろうと感じています。
と言うことは、7割近くの人には男性ホルモンではなく他の育毛方法が必要だということですね。
こう言ったことを実務経験から分かっているのですが、現実を知らない方々で知識だけは豊富な人たち(自分の一時的な効果経験も含む)には信じられないようで、そんな話をYOUTUBEでしようものなら批難ごうごうですね。
その上、ホルモンに影響を及ぼすと言うことは、その人の人生を狂わしてしまう可能性もあり、自分の子供や孫・ひ孫に影響を及ぼす可能性があるのに、日本の皮膚科学会が副作用が「ほとんどない」と発表していることを安全の根拠にしています。ところが、生殖医療をされている医師からは、たくさんの副作用の報告が出ていますが無視されていますね。
実際、実務でも6割7割くらいの人は何らかの副作用を感じていらっしゃいますから、「ほとんどないわけないやろ!」と不思議に思っています。
【育毛の知識だけの人は失敗する】私は、最初は実務から育毛の世界に入ってきて、知識に関しては実務に対する後付けで得てきました。そんな中で、当初は私よりも知識については詳しい人がいらっしゃいましたが、実務に即して助言しても話を聞かないので、たいていの人は失敗していきました。今でも同じような人はいらっしゃいますよ。
挙句の果てには、「提供している製品が悪いからだ」「製品に効果がないからだ」とおっしゃる人もいて、頭でっかちになっていると本当に駄目だなと感じています。
そんな経験をしているので、知らないことを勉強する時でも、実務経験が豊富な人が書いた本を読んだり、セミナーに参加したりして知識を得ています。単に知識を得るだけでなく、実際に動いてみて使ってみて事実を確認しながら知識の定着を行っています。
さすがに薬だけは、体を壊すのが分かっているので飲むと言う実践はしていません。
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