抜け毛の増減で良し悪しをみていると大抵失敗するのは、抜ける毛は成長期を終えた毛だからですね。
すでに寿命を終えた毛の増減をみたところで、それが良いのか悪いのかの判断がつきません。その上総本数を維持する毛の生え替わり=抜け毛の本数も個体差が激しいからですね。
毛は常に抜けて生まれ替わっている
薄毛になる前には、この毛の生まれ替わり=生え替わりに必ず異常が出ています。
通常は、本来の太さ・本来の固さ・本来の成長期になる毛が抜けて、次に同じ太さ・同じ固さ・同じ成長期になる毛に生まれ替わっているものです。
例えば、本来の太さが「0.1ミリ」で本来の固さで本来の成長期が「5年」の毛の人で、総本数が「10万本」だとすると、毎日55本くらい抜けて、同じ太さ・固さ・成長期の毛が55本くらい生え替わっているわけです(ちなみに0.1ミリの太さとは相当太い毛ですね)
毛の太さ・固さ・成長期
毛の太さ・固さ・成長期に異常が出てきて、薄毛になってきます。その間に抜け毛が減ったり増えたりする症状が表れるのですね。抜け毛の増減は原因ではないのですね。単なるその時々の症状でしかありません。
これらは、個人差がとても激しくて他人様と比べることができません。比べると大抵間違った判断に結びつきます。
太さでも0.05ミリくらいから0.1ミリくらいまで幅があり、固さでも針金のように固い人から釣り糸よりも柔らかい人まで幅があり、成長期も10年近くあるのではないかと思われる人から2~3年程度しかない人まで幅があります。
薄毛になる前に、最初に何から変わり始めるでしょうか?
毛の固さから変わり始める
薄毛になる前には、最初に毛の固さから変わり始めます。前回抜け毛ではなく「以下のことに気を付けて下さい。」と書きましたね。これが毛の固さが本来の固さではなくなってくるから出てくる症状なんですね。
なぜ、こんな症状が髪の毛に出てくるのかと言うと、血行が悪くなってご自身本来の毛を作る細胞分裂が出来なってくるからです。
伸びてくる毛質がそうなってくるので、最初の頃は微妙な変化であることが多いので、ヘアケア製品でセット力を高めていると分からなくなります。
この頃から、少しずつ毛の成長期が少し短くなり始める毛に生まれ替わっていますが、抜け毛が減っているので心配しない人が多いです。
髪質が悪化して本来の固さでなくなってくるのが一巡すると、今度は生え替わってくる毛から太さが変わります。0.1ミリあった人なら0.08ミリになり毛に腰が無くなってくるのですね。
20%細くなり腰が無くなりますから、今まで見えていなかった地肌が見えるようになり、「え、ちょっとヤバイんじゃないか!」と気になり始めるのです。こんな時に抜け毛が急増することが多いです。
それが一巡すると、次に本格的に毛の成長期が短くなる毛に生まれ替わっていくのですね。本格的に薄毛になるのです。当然、この間毛の固さや太さは、次第にさらに柔らかくなり・細くなってきています。
育毛の効果の見るには
育毛の効果を見るなら、毛の固さ・太さ・成長期で見ると大きな間違いを犯さないと思います。
- 毛の固さが少しずつ戻り始め(6ヵ月くらい・・・・続く)
- 毛の太さも少しずつ戻り始めて(その後6ヵ月くらい・・・・続く)
- 成長期が少しずつ伸びる毛が増えてくる(その後1年・・2年・・3年・・)
「固さ→太さ→成長期」と順番に戻っていくのです。
以上のように育毛の効果を見ていると大きな間違いを犯さないだろうと思われます。
でもまぁ、抜け毛が増えたり減ったりしながら、薄毛は進行しますし、毛が増えるものなので、抜け毛ばかりが気になってしまうものです。仕方がないかな?
湯シャン1カ月でのご質問ですよね。
あなたのこと=過去何をしてきたのか?どんなタイプの方なのか?が分からないご質問にはお答えのしようがないのです。
また、1カ月程度で良い場合もあれば、それでは期間が短すぎる場合もあり、それも人それぞれのタイプ次第で変わってくることもあり一筋縄でいかないことが多いのです。
一つご助言できることがあるとすれば、指の腹で赤ちゃんの頭皮をなぜるようにこすり洗いを1分か2分くらいした方が良いですよ、ってことくらいです。
指先ではなく指の腹です。
ブログに書いていることは、一般論にならざるを得ないので、個別には違うことが多いということはご理解下さいませ。
参考にさせていただきます。