発毛しているのに薄毛になっているのですよ。
って言っても信じない人も多いでしょうが、ちゃんと事実を見ると、「発毛しているのに薄毛になっているよなぁ」って分かると思います。
【発毛剤と育毛剤を間違えている】
今回のYOUTUBEへのコメントですが、発毛剤のことをミノキシジル系育毛剤と言っていたのに指摘して下さった方がいらっしゃいました。
「ミノキシジル系発毛剤なので、お間違えなきよう」と言う指摘だったと思います。
実は、発毛剤と言うのは詐欺に近いのじゃないのか!思っているので、元々発毛とか発毛剤と言う言葉を意識して使わないようにしています。
その上、ミノキシジルと言う成分には発毛効果があると言われていますが、これがどこまで信用に足りるのか?も疑問に感じています。元々は血圧降下作用があり高血圧患者の飲み薬からの転用で、血管を拡張させる作用による効果なんですからね。
血管を拡張させることで、その塗布した部位の毛細血管が拡張して、血が集まってくるから発毛すると言われていたものです。がそれって、血が不足している毛根への血流が充足して、発毛じゃなく成長するようになっただけの話ではないのか?って思うのですよね。
飲む方のミノキシジルタブレットなんて、モロそれですからですね。
本当に毛のないところに発毛するなら、意味は分からないではありませんが、そんな症例は見たこともないし聞いたこともありません。
あるとすれば、円形脱毛症のような場合には毛のないところに本来の毛が発毛してきて増えることくらいで、普通の薄毛の人の場合はあり得ない効果です。その理由は以下の通り。
毛の生育パターンを見れば
毛には、前の毛が抜けて次の世代の毛が発毛してくる時期と新しく発毛してきた毛が成長する時期、その毛が成長を終えて衰えていく退後期、それを過ぎて全く成長しなくなる休止期があり、それぞれの期が連続して繋がっています。
そして、その休止期を終える頃には次の世代の毛が毛穴の中から伸び始めて、休止期になっている前の毛を押し出すように発毛してきて成長していくのです。この時に押し出された毛のことを抜け毛と言います。
薄毛になると言うのは、上記の期の中で成長する時期が短くなり、休止期が長くなること。そして、その前の段階として毛の粗造化があり、その次に細くなると言う段階があります。
この段階の推移を簡単に書くと
- 毛の粗造化
- 毛が細くなる(生え替わって毛から順番に)
- 毛の成長期が短くなり休止期が長くなっていく(生え替わって毛から順番に)
- 毛の成長期が「0」になる毛が増えてくる
上記の「4」の段階の毛ばかりになるのが、いわゆるハゲの状態ですね。
「1」から「3」の段階では、全ての毛は発毛しながら進行しているのです。発毛しながら薄毛になっているのです。
「1」の段階でミノキシジル系の育毛剤を使うと、血が集まってくるので一時的に粗造化が改善されて毛に腰が出てきてボリウムアップします。「2」の段階の初期の頃でも、そんな効果に繋がることはあります。
ところが、そんなことを繰り返していると、ミノキシジルの作用で頭皮の衰えと毛細血管の柔軟性が無くなってくるので、頭皮の血が巡らなくなってしまいます。今の50歳代以上の男性のハゲの人なら、30歳とか40歳の頃にミノキシジル系の育毛剤を経験した人が多いでしょう。
発毛して薄毛が治るなら、ミノキシジル系の育毛剤の出荷量からすると、50歳代以上のハゲの人が少なくなっていてもおかしくはありませんが、どう見ても少なくなっているのではなく、増えているように感じるのですね。
薄毛を発毛させて治そうとするところに無理があるのを物語っていると言えますね。
これが分かっているので、私は発毛と言う言葉を使いたくないのです。
(このページでは仕方なく使っていますけどね)
強く・太い・成長する毛が発毛してくるなら、ハゲが治るってことですわ。
ちなみに、円形脱毛症等の本当の意味での脱毛症の場合、上記の段階を経ることはなく、普通の毛がいきなり抜けてしまいます。が、抜けた後の毛穴内部には抜けた毛と同じ毛に育つ組織が残っているので発毛してきて元のように戻ります。
薄毛と脱毛症は違うので、同じように考えて薄毛のケアを行うと失敗するのです。