野球小僧

高校卒野手

NPB12球団のスターティングメンバーにおいて、一番若く、面白いと言われているのが、北海道日本ハムファイターズです。例えば8月28日の福岡ソフトバンクホークス 16回戦でのスターティングメンバーは次のとおりでした。

1 (中) 陽岱鋼 .261 (福岡第一高)
2 (遊) 中島卓也 .284 (福岡工高)
3 (二) 田中賢介 .272 (東福岡高)
4 (一) 中田翔 .258 (大阪桐蔭高)
5 (指) 近藤健介 .334 (横浜高)
6 (右) 矢野謙次 .250 
7 (三) レアード .213 
8 (捕) 市川友也 .247 
9 (左) 西川遥輝 .277 (智弁和歌山高)

この日は6人が高卒野手です。相手チームの先発ピッチャーによって多少の入れ替えはあるものの、外国人選手、移籍選手を除けば、生え抜きの高校卒だけでスタメンを占めていることがあります。
このほかにも、大谷翔平(花巻高東)、石川亮(帝京高)、浅間大基(横浜高)、杉谷拳士(帝京高)、谷口雄也(愛工大名電高)、渡邉諒(東海大甲府高)などなどです。

これは単なる偶然ではなく、高校卒野手がチームの主力トレンドになりつつあるようです。
例えば、東京ヤクルトスワローズの8月30日のスターティングメンバーは次のとおりです。

1 (中) 比屋根渉 .237
2 (三) 川端慎吾 .336 (市和歌山商高)
3 (二) 山田哲人 .330 (履正社高)
4 (一) 畠山和洋 .269 (専大北上高)
5 (右) 雄平 .263 (東北高)
6 (左) ミレッジ .220
7 (遊) 大引啓次 .228
8 (捕) 中村悠平 .239 (福井商高)
9 (投) 館山昌平 .000

その他チームでも主力メンバーに高卒野手の名前が見られます。
埼玉西武ライオンズ 浅村栄斗、中村剛也、森友哉(大阪桐蔭高)、栗山巧(育英高)、炭谷銀仁朗(平安高)、木村文紀(埼玉栄高)
福岡ソフトバンクホークス 中村晃(帝京高)、内川聖一(大分工業高)
東北楽天ゴールデンイーグルス 銀次(盛岡中央高)
横浜DeNAベイスターズ 筒香嘉智(横浜高)、梶谷隆幸(開星高)、石川雄洋(横浜高)
中日ドラゴンズ 平田良介(大阪桐蔭高)
東京ヤクルトスワローズ 上田剛史(関西高)
読売ジャイアンツ 坂本勇人 (八戸光星学院高) ※後で追加!!

ちなみに、一時期のファイターズの二軍のスターティングメンバーは次のような顔ぶれで、9人全員が高卒です。

1 (左) 岸里亮佑 (花巻東高)
2 (右) 松本剛 (帝京高)
3 (中) 石川慎吾 (東大阪大柏原高)
4 (指) 鵜久森淳志 (済美高)
5 (三) 高濱祐仁 (横浜高)
6 (遊) 太田賢吾 (川越工高)
7 (二) 森本龍弥 (高岡第一高)
8 (一) 佐藤正尭 (愛知啓成高)
9 (捕) 清水優心 (九州国際大付高)

つまり、高卒野手主流時代が来たと言っても良いかも知れません。
そういう意味では、関東第一高・オコエ瑠偉選手や一年生ながら早稲田実業高・清宮幸太郎選手が、より注目されるのもうなずけます。

ファイターズは高校生も大学生、社会人も同時に指名する2008年の統一ドラフト以降、ドラフト上位では西川選手(2010年2位)、松本選手(2011年2位)、大谷選手(2012年1位)、森本選手(2012年2位)、渡邉選手(2013年1位)、清水選手(2014年2位)と6人の高校生野手を指名しています。

ファイターズはFA補強をせず、大物外国人選手の補強もせず、育成選手は保有せず、基本的にドラフト指名選手を獲得してファームで育成する、という自給自足によって昨シーズンまでの10年間に優勝4回(日本一1回)、Aクラス7回の安定した成績を残しています。

松坂大輔選手以降、ダルビッシュ有選手、田中将大選手、前田健太選手、藤波晋太郎選手、大谷翔平選手など即戦力の働きをする高卒ピッチャーが続き、高卒ピッチャーに関しては注目が集まるようになってきましたが、野手に関してはまだまだ大学、社会人出身の出来上がった選手を重宝するチームが多いです。

ただ、ファイターズは高校生の潜在能力の高さに注目して、それを引き出すプログラムが出来ているのでしょう。

高卒でプロ入りを考えている選手は北海道日本ハムファイターズという、高級ブランドがあることを知っておいた方が良いでしょう。
ちなみに、二軍本拠地の千葉県鎌ヶ谷から六本木一丁目までは東武アーバンパークライン、JR総武線、東京メトロ南北線で片道約一時間、760円です。

コメント一覧

まっくろくろすけ
上田の慎坊さん、こんばんは。
なかなか上手く行かないところも多々ありますが・・・高校生を大事に育てる意味ではファイターズ、カープ、ライオンズあたりは良いですよね。

ドラフト順が必ずしも成績に直結している訳ではありませんので、あとは自分と環境次第。いかに良い環境を提供するかもプロ側の責任ですね。
まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
とりあえず、一名様追加しておきました(笑)。

実は、ドラフト上位高校生指名の2位は、あのジャイアンツなのです。予備軍はたくさんいるのですが、どうしても他の即戦力メンバーに目が行っちゃうのですよね。

もし、自分が行かせるならば、ファイターズもありだなと思います。

ちなみに、飲みに行くなら六本木かなということで・・・
上田の慎坊
おはようございます
まっくろくろすけ様

高校生の一途な思いに対して、どれだけ球団が応えられるか。
そこが上手く回転している球団はいいんでしょうね。

努力を惜しむような選手はいないんですから、プロに入った以上は本人次第(そんな球団はないでしょうが)では無責任。
お預かりしたからには、しっかり育て上げて欲しいものです。

U-18を観ていると来年プロ入団する(だろう)高校生たちの活躍が楽しみですね。
eco坊主
おはようございます。

あれっ?兎は?
坂本勇人(光星学院高校)
立岡宗一郎(鎮西高校)

その後は大田泰司(東海大相模)岡本和真(智辯学園高校)和田恋(高知高校)が名を連ねますから~~~^^v

っで、再来年太郎君は日ハム?
清宮と競合必至だよね!!

BTW;六本木一丁目って何があるんですか?
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