本日の「信州を紹介します」は、長野県松本市に所在する「陸上自衛隊・第13普通科連隊」などが駐屯(ちゅうとん:部隊が平時に駐在するところ)する陸上自衛隊の松本駐屯地(JGSDF Camp Matsumoto)です。
1950年に「警察予備隊」発足に伴い、松本駐屯地として誕生。1952年の「保安隊」発足を経て、1954年に陸上自衛隊へ移管されています。
陸上自衛隊において、長野県全域を担任区域として駐屯する第13普通科連隊は日本アルプスの3000m級の山々に囲まれている地にあり、その山々を訓練に活用している陸上自衛隊唯一の山岳連隊であり、「精強山岳部隊」として名高いです。敷地内の看板にも書かれていました。
第13普通科連隊は、山岳連隊というだけあり、全隊員が登山技術に優れているそうです。山岳連隊として、旧陸軍歩兵第50連隊が北アルプス最長160km踏破訓練を実施して成功させた伝統を受け継いでいるそうです。
それもそのはずでして、毎年ローカルニュースでも取り上げられていますが、地方の特性に合った遊撃活動のエキスパート隊員とも言える陸上自衛隊における「レンジャー(Ranger)隊員」の訓練において、第13普通科連隊が担当する「山岳レンジャー(アルペンレンジャー)」訓練と呼ばれているものは、陸上自衛隊唯一のもので、「冬季戦技教育隊(北海道札幌市真駒内駐屯地に所在する北部方面混成団隷下)」の「冬季遊撃レンジャー」や「第1空挺団(千葉県船橋市習志野駐屯地に団本部を置く防衛大臣直下)」の「空挺レンジャー」と並んで有名なものです。
この訓練のためか、隊員の間では「クレイジーサーティーン」と呼ばれており、一説には「米軍も裸足で逃げ出す自衛隊のレンジャー訓練」なのだそうです。ちなみに、デューク東郷は「ゴルゴ13(サーティーン)」と呼ばれています。
さて、この松本駐屯地で、2022年10月29日に、創設72周年記念行事(駐屯地祭り)が開かれました。一般参観できる形式では3年ぶりの開催になります。
今回、初めて行ってきました。が、正直、油断していました。
油断していた1発目は、これほど見学に来る人がいるとは思っていなかったことです。
車で行ったのですが、駐屯地周辺の道路どころか、はるか手前のところから大渋滞。何分待っても車1台動くかどうか。まあ、そこで地元の利を生かして裏から指定駐車場へと移動し、なんとか満車の最後の1台で入場できたくらいでした。それもそのはず、約1万8000人の来場があったとのことです。
油断していた2発目は迫力です。
観閲式には隊員約200名、ヘリコプター2機と約50台の車両が参加した、模擬戦闘訓練展示が行われたのですが、ハンドマイクを持った隊員さんが、「これから大きな音がします。みなさんの想像の10倍以上の音ですので、気を付けてください」と案内していました。周囲の方はさっそく耳をふさいでいましたが、案内の隊員さんは「まだ撃ちませんので安心してください」と、笑わせていましたが。
実際にその音と衝撃波といったら、確かに想像以上でした。もちろん空砲ですが、行事のときだけに特別撃つようです(普段は新潟県上越市と妙高市にまたがる関山演習場)。
実際にこれらの武器が使われることがないことが一番好ましいことだと思います。
初めて行ったのですが)この日は、おそらくご自身の子どもを抱っこしながら歩いていたり、来場した子どもたちに優しく説明したりしている姿がみられ、それでいて日々厳しい訓練を行っており、緊張のなかにいる隊員さんたちを頼もしく思えました。
普段は自然災害などへの対応もされており、本当に感謝です。
なお、「いい身体していますねえ。どうです、自衛隊に入りませんか?」という勧誘はありませんでした。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。