野球小僧

日本列島 高校野球の旅 ~夏の専門学校編~

主に夏の選手権大会に強い学校を「夏将軍」「夏の○○」と呼びます。福井・福井商、京都・龍谷大平安高(旧平安)、広島・広島商、愛媛・松山商高、高知・明徳義塾高、沖縄・沖縄水産高などが代表例です。

岩手・福岡高は1927年選手権大会に初出場を決め、1985年まで10度甲子園に出場し8強入りも2度ありますが、選抜大会には一度も出場していません。1928年と1929年には選抜されましたが、予算不足で辞退しています。

選手権大会に2ケタの出場経験があり春出場なしというのは福岡高と新潟・中越高の2校しかありません。特殊な例ですと、戦前の満州の大連商が夏12回出場し準優勝もありながら、春の出場がないという例があります。

選手権大会出場回数の方が極端に多い高校は他にもあり、青森・青森山田高は2004年~2009年までの6年連続出場し、計10回出場して11勝しているものの、選抜大会は2005年・2016年の2回のみで、初戦敗退に終わったため、春は未勝利です。2ケタ以上の甲子園勝利がありながら春の勝利がない学校は2016年現在、青森山田高と沖縄・浦添商(出場1回)だけです。

福井商は選手権大会22回出場、選抜大会17回出場・準優勝1回ありますが、選抜大会いは2005年を最後に出場していません。

龍谷大平安高は2016年春までに通算72回出場し、夏の大会では優勝が3回、準優勝が4回ありますが、春は長年にわたりベスト4が最高で優勝がなく、2014年の大会において38回目の出場で初めて優勝した。松山商高は甲子園通算80勝のうち4分の3の60勝が選手権大会の勝利です。明徳義塾高は選手権大会優勝1回。選抜大会はベスト4が最高、初戦敗退は3回です。

沖縄水産は夏9回出場して20勝・準優勝2回(20勝はすべて春初勝利の1996年以前のもの)。春は3回出場でわずか1勝です。

鹿児島・鹿児島商高は夏13回出場して14勝に対し、春は12回出場して1勝と春の勝率が極端に低いのは、なんでだろう。

選手権大会で優勝した翌年の選抜大会で優勝することを夏春連覇と言います。夏春連覇をすると、優勝校には2つの優勝旗が同時期に置かれることになります。

【選手権-選抜連覇】
これまでに連覇を達成したのは4校。
1930年 第16回 広島商高(広島)
1931年 第8回 広島商高(広島)
1937年 第23回 中京商高(愛知)
1938年 第15回 中京商高(愛知)
1960年 第42回 法政二高(神奈川)
1961年 第33回 法政二高(神奈川)
1982年 第64回 池田高(徳島)
1983年 第55回 池田高(徳島)

【選手権優勝-選抜 決勝戦敗退】
選手権で優勝したものの翌年選抜の決勝戦で敗れたのは1校。
1983年 第65回 PL学園高(大阪) 3-0 横浜商高(神奈川)
1984年 第56回 PL学園高(大阪) 0-1 岩倉高(東京)

【選手権-選抜-選手権 3季連続優勝】
現在、達成した高校はなし。上記4校の2年目夏の成績は下記のとおり。
1931年 第17回 広島商(広島) 不出場
1938年 第24回 中京商(愛知) 不出場
1961年 第42回 法政二高(神奈川) 準決勝敗退 vs. 浪商高(大阪) 2-4
1983年 第65回 池田高(徳島) 準決勝敗退 vs. PL学園高(大阪) 0-7

【選手権連覇】
これまでに夏連覇を達成したのは5校。
1921年 第7回 和歌山中(和歌山)
1922年 第8回 和歌山中(和歌山)
1929年 第15回 広島商高(広島)
1930年 第16回 広島商高(広島)
1939年 第25回 海草中(和歌山)
1940年 第26回 海草中(和歌山)
1947年 第29回 小倉中(福岡)
1948年 第30回 小倉高(福岡) ※学制改革で名称変更
2004年 第86回 駒大苫小牧高(南北海道)
2005年 第87回 駒大苫小牧高(南北海道)

【選手権連覇校の翌年】
1923年 第9回 和歌山中(和歌山) 決勝敗退 vs. 甲陽中(兵庫) 2-5
1931年 第17回 広島商(広島) 不出場
1941年 第27回 海草中(和歌山) 戦争により予選途中で中止
1949年 第31回 小倉北高(福岡) 準々決勝敗退 vs. 倉敷工高(岡山) 6-7
2006年 第88回 駒大苫小牧高(南北海道) 決勝敗退(引分再試合) vs. 早稲田実高(西東京) 1-1、3-4

【選手権3連覇】
これまでに夏3連覇を達成したのは1校。
1931年 第17回 中京商(愛知)
1932年 第18回 中京商(愛知)
1933年 第19回 中京商(愛知)
1934年は予選敗退し4年連続優勝は出来なかった。

【選手権優勝-翌年選手権 決勝戦敗退】
選手権で優勝、翌年の選手権決勝戦で敗れたのは1校。
1983年 第65回 PL学園高(大阪) 3-0 横浜商(神奈川)
1984年 第66回 PL学園高(大阪) 4-8 取手二高(茨城)


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
一瞬、気候的に頭脳が凍みついてしまったのかと・・・

春も夏も連覇は難しいでしょうけど、夏の方が、まだやりやすいようにも思えますが。
でも、最近は選手も分散傾向のようで、いろんな高校が出て来ていますので、連続出場だけでも難しいでしょうね。

さてさて、石浦関が三役昇進するのが先か、鳥取勢が1勝するのが先か。興味は尽きませんね。
eco坊主
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
夏は夜。
月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

あっ、おはようございます(*Ü*)ノ"☀

夏ー春ー夏は無いのですね~
夏三連覇の方が難しいと思いますが・・
リアルに知っているのは池田高校、PL学園、駒大苫小牧の3校。
2000年以降はマー君だけですか~
それも10年前になるんですね。

再来年の第100回大会は我が県に深紅の大優勝旗が・・・
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