「制御不能」とは、一般的には「物事を思いどおりに操ることができないさま」「まったく手の付けようがないさま」のことを表現する際に使用します。
新日本プロレスの内藤哲也選手は、「スターダスト☆ジーニアス」の異名を持ち、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を結成後は「制御不能なカリスマ」と呼ばれています。
その新日本プロレスは、2021年8月16日の東京・後楽園ホール大会のカードについて、前日8月15日に発熱症状が見られたIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟選手とBUSHI選手はPCR検査を受けていますが、新日本プロレスは「結果が出るまでの措置として、大事をとって他の選手も含めて一部欠場とし、試合カードを変更」することを決定し(その後、陽性と判明)、そして8月14日の長野大会で2人と試合に出場した内藤哲也選手、SANADA選手、EVIL選手、高橋裕二郎選手、外道選手と、ディック東郷選手が大事を取って欠場することを発表しています。
外道選手とディック東郷選手は「SUPER Jr. TAG LEAGE2021」に参戦中で、8月16日の大会で田口隆祐選手、マスター・ワト選手組との公式戦が予定されていましたが不戦敗となりました。また、9月5日の埼玉・メットライフドーム大会では、鷹木信悟選手とEVIL選手(+外道選手+ディック東郷選手?)のIWGP世界ヘビー級選手権試合が予定されていますが、こちらも今後、どうなるかは不明です。
さて、先日、東京都の新型コロナウイルスのモニタリング会議で専門家から、「かつてないほどの速度で感染拡大が進み、制御不能な状況で、災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態だ」と指摘しました。そのうえで、「災害レベルで感染が猛威を振るう非常事態だ。もはや、災害時と同様に、自分の身は自分で守る感染予防のための行動が必要な段階だ」と述べています。
「制御不能」だといわず、管理すべきところは管理し、施策をだすところは迅速に対応することが大事だと思うのですが、これでは、「運を天に任せる」として放棄したとも思われないと思うのですが。
さてさて、阪神甲子園球場で開かれている第103回全国高等学校野球選手権で、選手など13人が新型コロナウイルスPCR検査で陽性反応だったとして、宮崎・宮崎商高が8月19日の初戦を前に出場を辞退することになりました。また、保健所から8人が濃厚接触者と判断されたということです。
高野連では「個別」の場合はともかく、「チーム内の集団感染が疑われるかどうかを重視」してきたとのことであり、保健所からの報告を受けて集団感染とみなし、宮崎商高に連絡したとのことです。その上で、宮崎商高から辞退の申し出があったそうです。「残念」なことだとしか言葉がありません。
また、宮城・東北学院高からも、同日の夕方に二回戦以降の出場を辞退との発表がありました。東北学院高は医療機関の検査において、選手1人が陽性、そのほかに4人が濃厚接触者と判断され、「個別」の状況でしたが、学校としては試合に出場することによって、当事者が特定され、生徒の将来に影響を及ぼす可能性があることを辞退の理由としました。
選手らにとっては辛い決断だと思いますが、本人が一番辛い思いをするかもしれません。誰が悪いということはありませんので、自分を責めないでほしいと願っています。また、東北学院高野球部主将のコメント、「感染した人のことはみんなで守ってあげようという話がありました。そうだなと自分も思って。感染してしまったり、濃厚接触者になってしまった選手たちにはもちろん悔しい思いもあると思うし、絶対気にするとは思うんですけど、それを自分たちみんなで守って、というかカバーして受け入れていけたらなと思います」には、救われると思います。
さてさてさて、8月24日に東京パラリンピックが開幕する予定ですが、こちらは全会場で無観客開催となることが決まりました。一方で学校連携観戦も実施を決定しています。学校連携観戦については、共生社会実現に向けた教育的要素が大きいことを理由としており、あくまでも自治体、希望校や希望者を対象として、安全面を考慮して学校と競技会場間を専用バスで往復する意向です。
そして、「輸送の移動手段としてバスを活用するとか、観客席などでディスタンスを確保するなど、まさに高校野球をやっていて、いろいろな工夫をしてやっておられるじゃないですか。それなども参考にしながら、きめの細かい調整を行っていくということになります」と、現在、阪神甲子園球場で開催されている選手権大会での感染拡大防止対策なども参考にするとのことです。
代表校の行動などについてまとめた感染対策のガイドライン
■各都道府県からの移動について
▽マスクを着用し、会話を控え、手指消毒を励行する。
▽バスで移動する際は適宜換気を行い、人と人の間隔を空けて座る。
▽公共交通機関を使う場合は混み合う時間帯をなるべく避けるように注意するなどとしています。
■宿舎での生活について
▽食事は個別の配膳が望ましいとした上で、出来ない場合は一般利用者と分けて関係者専用のビュッフェスタイルとし、1人がマスク着用のうえ食事を取り分けるなど、配膳の際に感染対策に十分気をつける。
▽不要不急の外出は行わず外部との接触を極力避けるなどしています。
■甲子園球場を訪れるときの対策
▽検温と体調のチェックを必ず行い、その結果を大会本部へ提出する。
▽37度5分以上の発熱や体調不良がある場合には来場を禁止し、速やかに医療機関を受診するなどとしています。
■試合に関して
▽円陣を組む時は一定の距離を保ち、試合中にマウンドに集まるときは口元にグラブを当てる。
▽ベンチでは一定の距離を保ち、ペットボトルやコップの共有を避けるとともに熱中症対策を十分講じてマスクを着用する。
▽試合に勝ったあとの校歌を大声で歌わないことなども定めています。
▽チームの入れ替えで接触を避けるために、球場の土を持ち帰ることは控えるなどとしています。
さらに各代表校の選手と関係者はガイドラインの規定にしたがって、大会前と大会中に最大3回のPCR検査を受けるとしています。
宮崎商高はもちろん、そのほかの高校もガイドラインを遵守、またはそれ以上の対策をしてきたいると思います、でも、ここまでやっても防げない、どれだけやれば充分なのかがわからない怖さがあります。
果たして、日本政府首相と東京都知事は新型コロナウイルス感染対策において、「制御可能なカリスマ」となるのか、それとも「制御不能なカリスマ」のままとなるのか?
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。