新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。世界保健機関(WHO)は「パンデミックの中心は欧州だ」なんてことを、今ごろ発表しており、欧州では緊急事態宣言が出されています。
それに伴って、さまざまなイベントが中止・延期されていき、私の楽しみとしているスポーツイベントも先の見えない状況になってしまい、東京オリンピックを始め、2020年のスポーツ界は危機的状況になっていると思います。
さて、2020年3月20日に予定されていた開幕が延期になったプロ野球。オープン戦も2月26日の決定により、異例の無観客開催で行われ、終了しました。
あくまでも本番のシーズンに向けての準備となるオープン戦であり、選手が調整していくことが最優先事項で、チームの勝敗は二の次とはわかっていても、応援している球団が勝てばファンとしては嬉しいものですし、負ければ不安になるものです。
オープン戦の結果が、そのままシーズンの成績に直結するとは限らないのですが、以前も書いたようにオープン戦で最下位となった球団はシーズンも苦戦しています。過去10年のオープン戦最下位球団は4位が3回、5位が2回、6位が5回です。
球団ワーストを更新するオープン戦9連敗(4分を挟む)。13戦連続勝ち星なしで、最下位のまま終了したのが2年連続優勝を狙っているらしい読売ジャイアンツ。勝敗を度外視して、若手を積極起用したことはわかるのですが、原辰徳監督のコメントがなんとも…。
「選手も含めてメディアもそう思うだろうけど、ファンと相手チーム、自軍が三位一体というのが、プロ野球の大きな魅力、本来の姿であると改めて感じます」
偶然でしょうけど、今年のオープン戦2勝は観客を入れての試合でした。ところが2月29日からの無観客試合では1勝もできずに終わってしまっています。負け続きの要因を無観客という意味なのでしょうか。本心は、2020年の開幕が延期されてホッとしていることでしょうけど、危機的状況であるでしょう。
■2010年
横浜ベイスターズ(15試合4勝9敗2分)→ 6位
■2011年
横浜ベイスターズ(9試合2勝7敗0分)→ 6位
■2012年
阪神タイガース(17試合5勝10敗2分)→ 5位
■2013年
中日ドラゴンズ(20試合4勝14敗2分)→ 4位
■2014年
東京ヤクルトスワローズ(13試合1勝11敗1分)→ 6位
■2015年
広島東洋カープ(12試合3勝7敗2分け)→ 4位
■2016年
中日ドラゴンズ(16試合4勝9敗3分)→ 6位
■2017年
読売ジャイアンツ(19試合5勝14敗0分)→ 4位
■2018年
阪神タイガース(16試合2勝12敗2分)→ 6位
■2019年
北海道日本ハムファイターズ(13試合3勝7敗3分)→ 5位
■2020年
読売ジャイアンツ(16試合2勝10敗4分)→ 5位と予想
なお、ここでは、あえて2008年のオープン戦のことには触れません。あの年のことは「なかった」ことにしておきます。