プロ野球のキャンプインともなれば、今まで以上にスポーツニュースで観る機会が増えてきます。今では、インターネットでも観ることができます。それでも、いつの日にかプロ野球ファンの修学旅行である沖縄キャンプ巡りをしてみたいものです。
今年のキャンプは何と言っても北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎選手が注目です。契約金「1億円+出来高払い5000万円」、年俸「1500万円」の新人最高条件ですから、即戦力としての期待も高いことがわかります。この条件は新人選手の契約金と年俸に上限額です。条件設定された1994年以来、過去に最高条件で入団した高卒選手は12人いますが、高卒野手となると1人しかいません。清宮選手は2人目となるのです。もう1人の野手が2007年にファイターズへ入団した中田翔選手になります。
大学・社会人卒のドラフト1位であれば最高条件の契約を結ぶことの方が多くなりますが、高校生となると特別な選手になります。
【歴代12名の新人最高条件で入団した高卒選手】
1998年 松坂大輔(西武ライオンズ/3球団競合)※当時は最高額は1300万円
2001年 寺原隼人(福岡ダイエーホークス/4球団競合)
2004年 ダルビッシュ有(北海道日本ハムファイターズ/単独)
2006年 田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス/4球団競合)
2007年 中田翔(北海道日本ハムファイターズ/4球団競合)
2007年 佐藤由規(東京ヤクルト素アローズ/5球団競合)
2009年 菊池雄星(埼玉西武ライオンズ/7球団競合)
2012年 大谷翔平(北海道日本ハムファイターズ/単独)
2012年 藤浪晋太郎(阪神タイガース/4球団競合)
2013年 松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス/5球団競合)
2015年 高橋純平(福岡ソフトバンクホークス/3球団競合)
2015年 小笠原慎之介(中日ドラゴンズ/外れ・2球団競合)
やはり、高校野球でのスター球児がばかりです。松坂選手、田中選手、藤浪選手、小笠原選手は甲子園優勝ピッチャーであり、ダルビッシュ選手、菊池選手は準優勝、寺原選手と由規選手は150km/h後半のストレートで注目を集め、松井選手は10者連続奪三振と1試合22奪三振の新記録を樹立と華々しい経歴です。全国区ではなかったものの、大谷選手は地方大会で高校生史上初の球速160km/hを記録し、注目度は全国区でした。
高卒ドラフト1位指名野手で、新人最高条件の契約で入団とはならなかった選手。2000年以降の代表的な選手では以下のような名前が並ぶ。
【2000年以降の「高卒ドラ1野手」(抜粋)】
2000年 内川聖一(横浜ベイスターズ)
2002年 西岡剛(千葉ロッテマリーンズ)
2006年 堂上直倫(中日ドラゴンズ/3球団競合)、坂本勇人(読売ジャイアンツ)、福田秀平(福岡ソフトバンクホークス)
2007年 安部友裕(広島東洋カープ)
2008年 大田泰示(読売ジャイアンツ/2球団競合)
2009年 筒香嘉智(横浜ベイスターズ)、今宮健太(福岡ソフトバンクホークス)
2010年 山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)、山下斐紹(福岡ソフトバンクホークス)、後藤駿太(オリックスバファローズ)
2011年 高橋周平(中日ドラゴンズ/3球団競合)
2012年 髙橋大樹(広島東洋カープ)
2013年 森友哉(埼玉西武ライオンズ)、渡辺諒(北海道日本ハムファイターズ)
2014年 岡本和真(読売ジャイアンツ)
2015年 平沢大河(千葉ロッテマリーンズ/2球団競合)、オコエ瑠偉(東北楽天ゴールデンイーグルス)
2018年 中村奨(広島東洋カープ/2球団競合)、安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ)、村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)、吉住晴斗(福岡ソフトバンクホークス)
高卒ピッチャーと違って、高卒野手は時間がかかることと伸び悩む選手が多いような気もしますが、内川選手、坂本選手、筒香選手、今宮選手、山田選手など球界を代表する名前も多くあります。でも、最高条件ではありませんでした。
よって、清宮選手にかかる期待の大きさが良く判ると思います。果たして清宮選手は球界を代表する選手になることができるでしょうか。