第97回全国高等学校野球選手権長野大会 準決勝 佐久長聖高校 対 小諸商業高校

7月18日に始まった長野県大会・甲子園出場を懸けた戦いはいよいよ大詰めはいよいよ大詰めです。
昨日は快晴の空の下で、佐久長聖高校対小諸商業高校、松商学園高校対上田西高校の準決勝二試合を行なわれました。

ここまで、二年連続甲子園出場を狙う第一シード・佐久長聖高、第二シード・上田西高、第三シード・松商学園高が順当に勝ち進み、第五シードの長野商業高を破った小諸商業高がノーシードから勝ち上がってきました。
東信地区3校、中信地区1校という構図です。今年はこの4校は絶対的エースがいるのではなく、継投策で相手打線を抑えて来ています。

どの4校が勝っても不思議ではない、絶対的な条件は見当たりません。

第1試合 佐久長聖高対小諸商業高
佐久地区同士の実力校対戦です。
昨年秋の地区予選の代表決定戦は小諸商高3-1で佐久長聖高に勝っています。今年春の地区予選の代表決定戦は佐久長聖高が4-3で小諸商高に勝っています。
がっぷり四つです。

佐久長聖高は二年連続出場へ向けての戦いになります。ここまで、コールドゲームが二試合ありますが、三回戦、四回戦は苦戦しています。
二回戦 佐久長聖 9 - 0 阿南 (7回コールド)
三回戦 佐久長聖 5 - 3 松本蟻ケ崎
四回戦 佐久長聖 4 - 1 上田染谷丘
準々決勝 佐久長聖 9 - 2 長野日大 (7回コールド)

小諸商業高は四年ぶりのベスト4。1964年以来の決勝進出を目指すとともに、甲子園初出場を狙っての戦いです。
一回戦 小諸商 10 - 6 赤穂
二回戦 小諸商 5 - 3 長野商
三回戦 小諸商 4 - 0 中野西
四回戦 小諸商 4 - 0 池田工
準々決勝 小諸商 6 - 3 長野

先手を取ったのは小諸商高でした。三回にスクイズで1点。それ以外は両チームのピッチャーが相手打線を抑え込んで、試合は中盤へ。
六回表、佐久長聖高は1アウト満塁からタイムリーヒットで2点を入れ、逆転。その後、2アウト二・三塁から、内野安打で1点を追加し、2点差とします。
小諸商高は七回裏に1点を返して、さらに1アウト満塁の逆転のチャンス。しかし、ここはダブルプレーに打ち取られ追加点なし。さらに八回裏はランナーを三塁まで進めるが、得点できず。
最終回も1アウトからヒットでランナーを出すものの、、追いつくことが出来ず、3-2で勝った佐久長聖高が決勝に名乗りを挙げました。 

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
佐久長聖	０	０	０	０	０	３	０	０	０	３
小諸商業	０	０	１	０	０	０	１	０	０	２

前半は1点を争う投手戦。中盤以降は1点を守りきる守備戦でした。
小諸商高は佐久長聖高の堅い守りに阻まれ、1点が遠かったです。両チームの攻防は見ごたえのある好試合でした。


(小諸商高の健闘を称え、スタンディングオベーションがあちこちで見られました)

第2試合 松商学園高対上田西高
松商学園高は準々決勝の田川高以外はコールド勝ち、上田西高はすべての試合をコールド勝ちと圧倒的と言ってもいいような勝ちっぷりでトーナメントを上がってきました。
松商学園高の方が若干ピッチャーに不安があり、上田西高打線をどう抑えるのかがポイントです。

松商学園高は夏七年ぶり、春夏連続の甲子園を狙います。
二回戦 松商学園 9 - 2 篠ノ井 (7回コールド)
三回戦 松商学園 11 - 3 岡谷工 (7回コールド)
四回戦 松商学園 12 - 5 更級農 (7回コールド)
準々決勝 松商学園 6 - 1 田川

上田西高は二年ぶりの二度目の甲子園をかけての準々決勝です。
二回戦 上田西 13 - 0 豊科 (6回コールド)
三回戦 上田西 8 - 1 長野工 (7回コールド) 
四回戦 上田西 11 - 4 創造学園 (7回コールド)
準々決勝 上田西 10 - 3 野沢北 (7回コールド)

初回、上田西高は2ランホームランで先制。
その後、1点を追加した後、松商学園高の二番手以降のピッチャーに集中打で3点を挙げ、6-1の5点リードで前半を折り返します。
八回に1点を返した松商学園高は最終回ノーアウト満塁と反撃。まず1点を返し、点差を縮めた後、2アウト満塁からの2点タイムリーで、この3点を挙げ、その差1点。
2アウト一・二塁となるが、次のバッターがライトへヒット、二塁ランナーが同点のホームを狙い三塁ベースを蹴って、ホームへ滑り込むが、ライトからの好返球によりタッチアウト。
上田西高が松商学園高の反撃を振り切り、決勝進出となりました。 

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	計
松商学園	０	０	０	１	０	０	０	１	３	５
上田西	２	０	１	０	３	０	０	０	ｘ	６

終盤の追い上げは、さすが舞台慣れしている松商学園高と言えるでしょう。ただ、前半の失点が重く、残ってしまいました。
上田西高はスピードと力強さを感じました。ピッチャー草海くん。頭部のデッドボールの影響が心配です。 


(1つのアウトでの明と暗。一球の重さがよく判ります)

今日の決勝戦は佐久長聖高と上田西高の対戦です。

高校野球100年。
長野県の頂点へ向けて10時にプレーボールです。