2006年、夏の甲子園大会で早稲田実業高の斎藤祐樹選手(現・北海道日本ハムファイターズ)のマウンド上で丁寧に折り畳んだ青いハンカチで顔の汗を拭く姿が話題となり、「ハンカチ王子」と呼ばれるようになりました。
憧れのピッチャーはファイターズの黒木知宏ピッチングコーチです。中学時代には黒木コーチの現役時代の背番号「54」の入ったハンカチを使用していたそうです。
さて、そのハンカチ。
西松眞子さん著の「仕事ができる人はなぜハンカチを2枚持っているのか?――1秒で相手の心をつかむ「気くばり」の習慣」という本があります。
・靴を磨くときは、靴底まで磨く
・“ありがとう”より“うれしい”を口にする
・こだわりは語らない
・着る服は名刺として選ぶ
仕事が出来る人には、共通することとして接する相手にさりげなく好印象を与える達人あそうです。その秘訣は「ちょっとした気くばり」にあります。
あいさつの仕方、持つアイテムのちがい、会話のチョイス……。ほんの小さなことの積み重ねが、相手の信頼を勝ち取り、結果としてほかの人と差がつくものです。
「どうすれば気くばりができる人になれるのか?」と質問されたら、「まずは、ハンカチを2枚持ってください」とのことです。
その理由は簡単で、ハンカチ1枚は当たり前のレベルだから、身だしなみの域だからだそうです。
ただ、2枚持っていても、自分のための予備では意味はなく、いつか会う誰かのため、必要な誰かにそっと差し出すため、自分ではない誰かのために、もう1枚ハンカチを持つことだそうです。
こうした小さなことを習慣にするだけで、気くばりができる人として意識が変わるそうです。
それは、旅行中に飲み物を膝にこぼして慌てていたとき、初対面の男性から「よかったら、どうぞ使ってください…」とさりげなく、綺麗なハンカチを差し出されたことに感動したからだそうです。
相手が女性ではなく、見た目が武骨な男性でしたので、より新鮮な感動でした。私と一緒にいた女性も、その様子に「すてきですよね」と感心していました。
こういう、わずかな触れ合いの機会をかけがえのないものとする、スマートでさりげない気配りをしてみたいものです。
それからは「ハンカチを2枚持つ」ことは、「気くばり」を忘れないための大切なお守りでもあるそうです。
ただ、実際に誰かにハンカチを差し出すことはそうそうないと思います。
しかし、常に準備しておくことによって、自分以外の人に対して気を配ることで心のゆとりを生んだ行動が出来ると言うものです。
そして、習慣が人を作ると言うこともあるので、これが習慣化になれば、後々、自分自身の将来に良い影響を与えてくれることでしょう。
ただ、ハンカチは清潔感のある(きれいに洗濯された、アイロンのかかった)ものを持った方がいいとのことです。
さて、斎藤佑樹選手。今年で早くも六年目を迎えます。昨年はわずか1勝(3敗)に終わり、シーズン途中に先発から中継ぎに配置転換されてしまいました。
栗山監督は昨年末に早々と今年の開幕ピッチャーを「斎藤佑の可能性もある」と言っていました。また、年明けの5日にも「信頼はこの四年間、揺らいでいない」と改めて口にしています。ただ、本命はエースの大谷翔平であることは間違いないでしょうから、この発言は斎藤・大谷両選手へ対する期待を込めての発奮材料であることは明白でしょう。
栗山監督は2012年に斎藤選手を開幕ピッチャーに抜てきし、就任一年目で優勝に導いています。まさか、そのゲン担ぎではないでしょうけど、それ以前に一軍に定着、先発ローテーションに入ることができるかどうか。斎藤選手も「毎年言っていますが、本当に今年こそは必死になって勝負しないといけない。去年1勝しか出来ていないので、最低でもそれよりは勝ちたい」と現実的な目標を掲げています。
何より苦しい立場であることは、本人が一番よく知っていることでしょう。
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