撤回通告の理由は「対応が遅すぎる。その間に状況が変わった」というものです。もちろん、これは英語だったと思われます。
確かに日本側、のNPBと選手会との確認決定が遅くなっていたのは事実です。選手会としては交渉チームが1チームに限定され、選択肢がないのは避けたいということは充分に理解できます。
でも、日本人選手の移籍先希望球団はあったとしても、ドラフトで指名されたことを思えば、わがままは言っていられる立場ではないはずです。そもそもが「メジャーでプレーすることが希望」なのでもあるのですからね。
希望球団があるのならば海外FA取得まで我慢すればいい・・・それだけのことです。
例えば希望する大手企業(メジャー)に就職が決まったが、所属部門(チーム)が気に入らないから、入社を拒否するなんてことは一般社会ではあり得ないことだと考えます。
中には、それを拒否して入社早々退社するような考え方の方もいるとは思いますが。
今回、メジャー側は「ポスティングシステムがなくなっても構わない」くらいの覚悟で来ています。
メジャーリーグ機構のロブ・マンフレッド最高執行責任者は「日本人選手をフリーエージェント(FA)になるまで獲得できないのだとしたら、そうするまでだ。我々の全30球団は、その覚悟がある」と明言しています。
現場レベルでは「自分のチームが獲得できなくても、他チームにも移籍しなければ構わない」ぐらいの割り切りがあります。
今後のメジャー側戦略として、日本のプロ野球で酷使されたピッチャーがFAになるまで待つよりも、将来メジャー行きを希望する高校生・大学生・社会人に的を絞り、獲得交渉することだってあり得ると考えます。
田澤ルールが適用されても、メジャー一本に希望する覚悟であれば、何の不都合もないのですから。
となると、日本のプロ野球の人気低下、空洞化、新戦力流出を恐れるNPBは次に提示されてくる「新ポスティングシステム修正案」がどれほど不利な条件になってても飲まざるを得なくなります。
今回、合意できなかったツケは大きかったのではないかと考えます。
どうなる、マー君の来シーズン?
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