読売ジャイアンツ・高橋由伸監督が成績不振の責任を取って今季限りで辞任し、後任に原辰徳さんが就任することが決まりました。4年ぶりに指揮をとることになり、ジャイアンツ史上初の3度目の監督就任となります。
私は、横浜DeNAベイスターズ監督に就任するものだと思っていたのですが。
シーズンの全日程が終了次第、就任会見を行うとのことですが、クライマックスシリーズ前に明らかになったので、周囲は気が気ではないでしょうね。
さて、ニュースのとおり、プロ野球の長い歴史でも1球団で3度監督に就任したケースは中日ドラゴンズ・天知俊一さん、阪神タイガース・吉田義男さん、日本ハムファイターズ・大沢啓二さんの3人のみです。4人目となる原新監督とファンの皆様に、ご祝儀となるデータをご紹介いたします。
3人の監督の成績は以下のとおりです。
中日ドラゴンズ・天知俊一さん
第1次政権
1949年 5位 137試合 66勝68敗 3分 勝率.493
1950年 2位 137試合 89勝44敗 4分 勝率.669
1951年 2位 113試合 62勝48敗 3分 勝率.564
第2次政権
1954年 1位 130試合 86勝40敗 4分 勝率.683
第3次政権
1957年 3位 130試合 70勝57敗 3分 勝率.550
1958年 3位 130試合 66勝59敗 5分 勝率.527
阪神タイガース・吉田義男さん
第1次政権
1975年 3位 130試合 68勝55敗 7分 勝率.553
1976年 2位 130試合 72勝45敗13分 勝率.615
1977年 4位 130試合 55勝63敗12分 勝率.466
第2次政権
1985年 1位 130試合 74勝49敗 7分 勝率.602
1986年 3位 130試合 60勝60敗10分 勝率.500
1987年 6位 130試合 41勝83敗 6分 勝率.331
第3次政権
1997年 5位 136試合 62勝73敗 1分 勝率.459
1998年 6位 135試合 52勝83敗 0分 勝率.385
日本ハムファイターズ・大沢啓二さん
第1次政権
1976年 5位 130試合 52勝67敗11分 勝率.437
1977年 5位 130試合 58勝61敗11分 勝率.487
1978年 3位 130試合 55勝63敗12分 勝率.466
1979年 3位 130試合 63勝60敗 7分 勝率.512
1980年 3位 130試合 66勝53敗11分 勝率.555
1981年 1位 130試合 68勝54敗 8分 勝率.557
1982年 2位 130試合 67勝52敗11分 勝率.563
1983年 3位 130試合 64勝59敗 7分 勝率.520
第2次政権
1984年 6位 130試合 44勝73敗13分 勝率.376
※シーズン途中の6月から就任
第3次政権
1993年 2位 130試合 71勝52敗 7分 勝率.577
1994年 6位 130試合 46勝79敗 5分 勝率.368
このような感じで、いずれも第3次政権ではリーグ優勝を達成出来ていないという、ジャイアンツファンにとっては不安なデータであり、それ以外のファンにとっては心強いデータがあります。
でも、原監督が第3次政権で優勝すれば、3度の監督就任ですべてリーグ優勝を達成すことになり、プロ野球史上初の偉業という名誉が加わっちゃいます。
読売ジャイアンツ・原辰徳監督
第1次政権
2002年 1位 140試合 86勝52敗 2分 勝率.623
2003年 3位 140試合 71勝66敗 3分 勝率.518
第2次政権
2006年 4位 146試合 65勝79敗 2分 勝率.451
2007年 1位 144試合 80勝63敗 1分 勝率.559
2008年 1位 144試合 84勝57敗 3分 勝率.596
2009年 1位 144試合 89勝46敗 9分 勝率.659
2010年 3位 144試合 79勝64敗 1分 勝率.552
2011年 3位 144試合 71勝62敗11分 勝率.534
2012年 1位 144試合 86勝43敗15分 勝率.667
2013年 1位 144試合 84勝53敗 7分 勝率.613
2014年 1位 144試合 82勝61敗 1分 勝率.573
2015年 2位 143試合 75勝67敗 1分 勝率.528
もう一つ。原監督氏は現時点で歴代7位の7度のリーグ優勝を達成しています。1位は前人未到のV9を達成した川上哲治さんの11度。第3次政権で「強い巨人」の再建が出来れば、11度の優勝を超えることもあり得ることでしょう。
野球の神様、どうか、過去3人と経験者の二の轍を踏むようにお願いします。＿|＼○＿ オネガイシヤァァァァァス!!
