今日27日は第84回選抜高校野球大会の出場校選考委員会が開催されます。
選考されれば通信制高校として史上初となる、地球環境高等学校が長野県にあります。
この高校の名前を初めて聞いたのが、2002年度の全国サッカー選手権。
創部一年目であったことと、時の監督が松本育夫さん(メキシコオリンピック銅メダリスト・サッカー解説・元Jリーグ川崎F監督)という大物でした。
この松本監督の指導力と、監督を慕って全国から好選手が集まってきたことで強くなり、全国出場という偉業を達成しています。
ただし、好事魔多し。翌年には入部希望者が100人を超え、受け入れ態勢が間に合わず、沢山のクレームや教育方針などで松本監督は辞任してしまいます。現在は地区大会突破ができるか、できないかになってしまっています。
学校の経営母体はJNSグループという企業体で、”ECO”がキーワードだそうです。
設立時には「国際環境」という名前も候補だったそうです。
実際、通信制の高校ならではの事情もいろいろあるでしょう。
また、広域通信制でもあり、地元の子が少ないということもありますが、高校生が野球をやっている姿には変わらないでしょう。
通信制の学校とは言えど、部活はきちんとやっています。
高野連の規定で「全体練習は週3日以上あること」と通信制の高校登録は決まっているとのことです。
よって、野球部の生徒は全員が寮生活です。
普通スポーツ科ということもあり、野球中心の学校生活でもあるようです。
現在の野球部の羽鳥監督(副校長)は、創造学園高校(旧 塚原青雲高校)で2回の甲子園出場をしているそうです。
「人間関係などで挫折を経験し『個』で学ぶ(通信制の)生徒が人のこと(野球部)を気にかけてくれるようになった。圧倒的に転校生の多い学校だが、彼らが甲子園の応援席まで来てくれれば、一つにまとまるようになる」
私としては選抜に選考され、甲子園で応援するスタンドの様子とともに、試合する球児たちの姿を純粋に応援してみたいと考えています。