野球小僧

ミッション:インポッシブル(Mission : impossible)

「ミッション:インポッシブル」はトム・クルーズさん演じるイーサン・ハントを主人公とする、1996年公開の米国映画です。以降、2018年公開の「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」までシリーズ化されています。秘密諜報組織「IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)」に所属する諜報員であるイーサンの活躍を描いています。

原作は、米国で1966年~1973年/1988年~1990年まで放送されたTVドラマ「スパイ大作戦(原題/Mission : impossible)」ですが、基本設定以外はオリジナルであり、第1作に登場したジム・フェルプス(ジョン・ヴォイトさん)以外、登場人物についても映画オリジナルのキャラクターとなっています。

さて、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドさんはこの日、2017年ワールドシリーズ中に起きたヒューストン・アストロズの組織的なサイン盗み疑惑についての調査と処罰を発表しました。

調査結果によると、アストロズはは2017年、本拠地の外野に設置したカメラでキャッチャーのサインを撮影し、ベンチ裏のゴミ箱をたたく音などでバッターに球種を伝達していたというものです。このシーズン序盤から選手が主導、実行し、MLBは,「選手のほとんど全員がこの計画に関与していた」と認定しました。アストロズ内では公然と行われ、2018年も一定期間、撮影が続いていたとのことです。

内容は、アストロズのジェフ・ルーノーGMとAJ・ヒンチ監督について、2020年の1年間、報酬なしの停職処分、アストロズに対しては2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億4700万円)となりました。

これを受けてアストロズのオーナー、ジム・クレインさんは、ルーノーGMとヒンチ監督の解雇を発表しました。

当時、アストロズに所属した選手は、処罰対象から外されています。

MLBは「(ルーノーさんとヒンチさんは)選手がルールを理解し、それを順守するようにさせる責任がある」と説明し,選手に対する処分がないことについては「大量の選手が関与し、現在は別のチームでプレーしていることを考えると(特定したり、処分したりすることは)現実的ではない」としています。

一方で,解任されたルーノーさんは声明を発表。「アストロズの編成本部長兼GMとして、発生したルール違反の責任を受け入れます。名誉を傷つけたことについて、球団、アストロズファン、ヒューストンコミュニティに謝罪します。編成本部長を務める機会をいただいたことについてジム・クレイン氏に深く感謝します」としましたが、「私は欺いていません。32年間のキャリアにおいて、近くで働いたことのある人は私の誠実さを保証してくれます。ルール違反があったことを把握していませんでした。コミッショナーの声明にあったように、私はこのルール違反を指示していませんし、携わっていません。サイン盗みは編成部門によって計画、指示されたものではありません。ごみ箱を叩くことは選手によって行われ、ビデオによるサイン解読はベンチコーチと働いていた下級従業員によって行われたものです。このようなルール違反について知らされなかったことを大変残念に思っています。そうであれば止めていました」

あくまでサイン盗みに関しては選手やコーチら現場で判断して行われていたものだとし、編成部門は一切関与していなかったことを強調していますが。

アストロズは2000年代初期の低迷期を経て、チーム再建に着手しました。2017年にワールドシリーズ初制覇を果たすと、2019年までアメリカン・リーグ西地区3連覇と常勝軍団を築いてきましたが、この事件によって、チームの歴史に泥が塗られた形となり、再び低迷期になるのではないかと思います。逆に、常勝時代が、サイン盗みによって築かれていたのであるのであれば、それはファンにとっては悲しいことでもあります。

また、ボストン・レッドソックスの一部の選手が2018年に「サイン盗み」をしていたという疑惑が浮上し、MLBが調査をしています。

これは、一部の選手が2018年に球団のビデオルームで対戦相手のサインを研究し、打席の自軍選手にそのサインを伝えていたというものです。レッドソックスは、2017年にもニューヨーク・ヤンキースに対してサインを盗むため「アップルウォッチ」を使っていたとして罰金を科せられていました。そして、レッドソックスは、「再びこのような違法なサイン盗みをしない」という絶対的な保証をMLBにしていました。

しかし、今回2018年にレッドソックスが再びサイン盗みをしていたという疑惑が浮上したことで、MLBは「2017年9月15日(同16日)、レッドソックスは電子機器の使用やビデオルームの不適切な使用を行わないと覚書をした」と明らかにし、「今回の申し立てを受け、問題の調査を開始した」とというものです。

そして、これまでに「2018年のワールドシリーズで当時レッドソックスに所属していた3選手が本拠地フェンウェイ・パークのダグアウトのそばにあるビデオルームを使用し、対戦相手だったロサンゼルス・ドジャースのサインを研究し、自軍の選手に伝えていたことを証言した」と報告されています。

MLBはレッドソックスに対してアストロズ以上に調査範囲を広げて真相解明を進めていくとのことで、アレックス・コーラ監督にも調査を進めているそうです。

レッドソックスが球団として組織的に行っていたかどうかは今後の調査で明らかになると思いますが、これまでのニュースでは、選手が主体っぽい状況です。レッドソックスで関与した選手については、今後、厳しい処罰が科せられる可能性もあるでしょう。

なお、「Mission : Impossible」とは「実行不可能な指令」という意味です。そもそも、サイン盗み自体が実行不可能な指令でもあったと思えます。

「例によって、君、もしくは君のメンバーが捕えられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。」

映画やTVドラマと同じく、当局の指令は、どこからなのか不明なままです。


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

混とんとしてきましたが、なんとなく、当局の指令は、どこからなのか点が線になってきたような・・・

アストロ球団のネタを書いたような気がしたのですが、https://blog.goo.ne.jp/full-count/e/17c695a85d9e4cb590dcfc6ec45a2708だけでした。
いつか、また書きたいです。なお、マンガは今でも持っています。
eco坊主
おはようございます。

サイン盗みなどせずに、宇野球一がスカイラブ投法や三段ドロップを投げ伊集院球三郎の飛燕活殺円法や明智球七、球八の超人守備などで金田ロッテにサヨナラ勝ちし、宿敵ビクトリー球団と死闘を繰り広げたんですよね。
えっ、これはアストロ球団か!?(笑)

アストロズといえば松井稼頭央さんが所属していましたよね~
時期的に彼は関わっていないでしょうけど。
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