中日ドラゴンズは12月3日に松坂大輔選手と来季の契約を更新したことを発表しました。
発表によりますと、来季年俸は今季の1500万円から6500万円アップの8000万円プラス出来高払い(金額は推定です)、433%の昇給となりました。
今季成績:11試合6勝4敗
チーム2位タイの勝ち星ですが、わずか6勝。入団1~2年目の期待の若手ならまだしも、実績もある大ベテラン選手でそこまで大幅上昇するような成績とは思えないのですが、営業面での効果を加味して、ここまで上昇したそうです。グッズ売上や観客動員数の増加などが評価されというものです。
(来年の背番号変更は、さらなるグッズ売り上げを狙ってのことかな?)
元々、春のキャンプ時にグッズの売り上げなどで、すでに今年の年俸分は回収して、シーズンに入ってもさらに利益貢献していており、営業面を考えれば安く上がったとは思えます。そもそも、ドラゴンズには自前のスター選手というか、全国的なスター選手がいません。ほぼ東海地方限定のいわゆるローカルスターは多いのですけども。
若手でも目ぼしいスターは存在せず、松坂選手の知名度に頼らざるを得ない状況なのです。新人の根尾昂選手もいますが、どうなっていくのでしょうか。ただ、「営業面での効果を加味」なんて前例作ってしまっては、成績はともかく、グッズ売り上げで貢献できれば年俸アップ何とことになってしまいます(実際には成績に人気が比例するでしょうけど)。
ドラゴンズの今季主催試合の観客動員は214万6406人で1試合平均3万0231人。昨季の201万0772人を大きく上回り、前年比8.3%増加しました。その中の0.001%くらいは、私も寄与しています。松坂選手がナゴヤドームで登板した9試合は合計29万7388人で同平均は3万3043人と動員数を押し上げ、関連グッズも数億円単位の売り上げがあったとみられており、松坂効果で球団に大貢献しています。なお、その中の数万円は私も寄与しています。
そのため、来季年俸の8000万円を安いとみる関係者は「観客動員やグッズの売り上げとか、今年の松坂の働きからしたら最低でも1億円は出してあげないと。そもそも今年は1500万円と、松坂からしたらただ同然の年俸だった。大台にもいかないのは、ちょっとかわいそう」と首をかしげるそうです。
一方で“妥当”とみる関係者は「本当は年俸1億円でもいいけど、そうするとFA残留した吉見や複数年契約している谷元らを上回り、松坂が投手陣でチーム一の高額年俸になってしまう。いくらなんでもバランスを考えたらそれだけはできない」「6勝で8000万円はあげすぎ」といった声もあります。
まあ、それでも「チームのバランスがおかしくなってくる」と物議を醸しだしている、〇選手の5年35億円超に比べれば、妥当な年俸なのかもしれません。