我らが中日ドラゴンズのドラフト2位・梅津晃大選手が新人合同自主トレの3日目の1月10日、右肩違和感を訴え、今後は一部別メニューとなることになりました。
当初は合同自主トレ2日目の8日にキャッチボールを回避。「トレーナーから体に張りがあるなら、自分のタイミングでやめていい、と言われてやめました。昨日、ウエートトレをやったことでの筋肉痛です」と、故障ではなく、体に張りが残っていたため、大事を取ったことを強調していました。
しかし、3日目の練習でキャッチボールを行っていたものの、午後から名古屋市内の病院で検査を受診結果、「軽度の右肩インピンジメント症候群」と診断されました。
肩に痛みや引っかかりを訴える症状とみられ、与田監督も「まだ右手が怖いよね」と気遣っています。2月のキャンプでも慎重に調整を行うことになりそうですが、期待されていただけにファンとしても心配です。
ところで、「インピンジメント症候群」という病名は恥ずかしながら初見でしたので、順天堂大学病院のHPで調べてみました。
■症状と経過
肩を上げていくとき、ある角度で痛みや引っかかりを感じ、それ以上に挙上できなくなる症状の総称です。悪化するとこわばりや筋力低下なども伴い、夜間痛を訴えることもあります。肩を挙上するとき、あるいは挙上した位置から下ろしてくるとき、ほぼ60-120°の間で特に強い痛みを感じることがあり、有痛弧徴候(ペインフルアーク)といわれます。骨形態の個人差として肩峰がもともと下方に突出している場合や加齢変化として肩峰下に骨棘ができた場合のほか、投球動作など腕をよく使うスポーツ選手にも発症します。
■病態
上腕を外転する課程で、上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれ、繰り返して刺激が加わると滑液包に浮腫や出血が起こります。安静にするとこの変化は正常に戻り症状は軽快しますが、動作の反復によっては症状の再燃を繰り返して慢性化します。進行すれば、時に腱板の部分断裂となったり、肩峰下に骨の棘ができたりして痛みがなかなかとれなくなることもあります。
■治療
投球動作など痛みを感じる動作を避けることが治療の基本ですが、外来では温熱療法やヒアルロン酸や副腎皮質ステロイド薬の局所注射が行われます。
難治例には、関節鏡視下に炎症を来した滑液包を掃除し、肩峰の前下面を切除したり、烏口肩峰靱帯を切離したりすることもあります。
ところで、この「インピンジメント症候群」のように知らない名前の病気というのが、まだまだあります。一つだけご紹介を。
■ハネムーン症候群、サタデーナイト症候群
寝ている時二の腕の内側を圧迫していた為に起こる神経麻痺。男性の腕の上に、女性が枕代わりに頭などを乗せて寝たりしてこういう症状が起きることからハネムーン症候群とも呼ばれています。
※残念ながら(?)、私は発症した経験はありません。