「ライフハック(life hack)」とは、2004年に米国のテクニカルライター、ダニー・オブライエンさんとブロガーのマーリン・マンさんが考案した言葉で、本来は「仕事の質や効率、高い生産性を上げるための工夫や取り組み」のことを意味します。主にIT産業に携わるプログラマーや技術者の間で使われ、IT機器、アプリケーションソフトを上手く使いこなすためのコツや、日常生活に役立つアイディアなどにも使われています。
また、「いざというときに役立つ防災の知恵」やSNSを中心に「仕事や生活にあまり役立たないもの(雑学)」としても使われています。
「ライフハック(life hack)」は、英語の「life」と「hack」をつなぎ合わせた造語です。「life」の意味は「生命」「生涯」「人生」「生活」など、「hack」は「たたき切る」「コンピュータネットワークに不正侵入する」などを意味します。ちなみに、他人のコンピュータに不正侵入する「ハッカー(hacker)」の語源も「hack」です。
そして今では、「life」が意味する「生命」に関係した知識や工夫にも使われるようになってきています。
さて、過日発生した、まるで映画かTVドラマの1シーンでもあるかのような、非現実的な事件が起ったことはショックなことではあります。それでも、まだ、このような事件が起こってもなお現時点では日本は世界でも安全な国の部類に入っているとは思います。
でも、ニュース映像を観たときに一番驚いたのは1発目の発砲音のあと、誰も地面に伏せていなかったり、周囲から逃げ出したりする姿が見られなかったことです。
同じような事件が海外で発生したときのニュース映像を観ることがあると思いますが、銃声が聴こえたりしますとほとんどの人が地面に伏せたり、一目散に走って逃げだしたりしています。
そもそも、映画やTVドラマで私たちが聞いている銃声は本物とまったく違うため、誰も銃が撃たれたと気づかなったのかも知れません。私も今回のニュース映像を観たときには、ウクライナのニュース映像でのような乾いた音とも違っていたので、先入観がなければわからなかったと思いますし、私もその場面に居合わせていたとして、とっさに行動できるのかは正直わかりません。
ただ、いくら安全な日本国内といえどもテロ、誘拐や銃撃戦といった生命が危険にさらされるような事件に自分が巻き込まれることを想像することは難しいものです。しかし、まったくないとは言えませんし、海外では日本人が巻き込まれるような事件も実際に発生しています。
元;陸上自衛隊で各種戦闘訓練やレンジャー訓練の教官を務めた経験を持つ千葉貢さん(現;JICAモザンビーク事務所企画調査員として安全担当の業務を行っている)は2022年2月のロシアがウクライナへ侵攻したときに、身を護る術として次のようなことをインターネットのコラムに寄せていました。
「日本人で銀行強盗、無差別銃撃事件、テロや銃撃戦に巻き込まれた経験を持つ人はほとんどいません。爆発音や銃弾の音を聞きなれていないのですから、突然の爆発音や閃光(せんこう)、衝撃波を初めて経験すれば、恐怖でショックを受け、その場に凍り付いてしまうでしょう。しかし、銃声がするような危険な場所でぼうぜんと立ちすくんでいれば、次の犠牲者になりかねません。(中略)ドラマや映画でテロや犯罪シーンを見たことで、わかったような気分になっている人が多いですが、本物の銃声や爆発音、閃光、衝撃波での恐怖はまったく異質です」
もし、実際に銃声を聞いた場合、どのように対処すればいいのかについても、
「もし、相手がどんな銃を持っているか確認できたなら、ハンドガン(ピストル)なのか自動小銃(ライフル)なのかで対処が違います。ハンドガンは遠ければまず当たりません。ハンドガンを持っている相手が遠くにいるなら、走って逃げることで危険を回避できる。ただし、相手が複数いて、なおかつ、自動小銃を装備していれば、その場に伏せるしかありません。(中略)もしも立ち上がったりして相手に見つかれば狙撃されるリスクは格段に高まります。テロリストらが自動小銃で狙撃する際、相手の腰から肩までを撃つことが多いのです。(中略)したがって、低い姿勢を取るだけで安全度は上がります。伏せたままの状態で、相手の死角や物陰に隠れられるようなら、姿勢を低く保ったままで移動します。その際、バッグなどを持っているならバッグで、何も持っていないなら素手で、頭部を覆います」
ということだそうです。
私は以前、海外で自動小銃などで武装した警察官や軍人を近くで見かけたことがありますが、その人たちが安全と判っていても、その場所が安全とは思えず怖さを感じ、その場にはいてはいけないと思ったことはあります。
日本国内でこのような事件に遭うことは自分が生きているうちにはないかも知れません。でも、100%ないとも言えません。自然災害などと同じ線上で考えてはいけないことかも知れませんが、万が一のことに対する準備と心構えだけはしっかりとしておきたいものです。
また、悲しいこの事件をより平和で安全な社会づくりのための教訓にしていきたいと考えます。
暑い日が続き、体調を崩しやすいですが、どうぞ、健康管理にはくれぐれもお気を付けください。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。