新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受けて、大阪府は、感染防止策の一環として、大阪府民に対し、「5人以上での飲み会などを自粛する」よう求める期限付きの要請を出しました。
大阪府では大阪市内に住む10代~30代、大阪市外に住む40代以上の感染者も徐々に増えていて、大阪府では、接待を伴わない飲食店の関係者などにも感染が広がっていると分析した結果での要請になります。もちろん、大阪府民だけではなく、経済界などに対してもの要請です。
これに対して、大阪府民からは、「なんでやねん」という反応があるようですが・・・。
これを上回る政策を取ったのが、香港政府です。香港では7月29日から行動制限が強化され、2人を超える集まりやレストランでの飲食が全面的に禁止としました。日中はレストランもカフェも通常通り営業できていたものの、午後6時以降の店内飲食は禁止されており、店内での飲食が全面禁止となるのは初めてのこととなります。ただし、これは、7月30日に撤回し、7月31日朝5時から17時59分までは店内での飲食を認めるようにしました。
香港では7月30日時点で、累計感染数が3152人、なくなった方が24人、回復した方が1591人。7月30日の新規感染は149人となっています。
香港での店内飲食禁止が実施されるとタクシードライバー、バスドライバーなどは車内で食事をするしかなく、オフィスを持たない建設作業員、清掃員からは炎天下での公園や路上で食事をしなければならず、衛生面を考慮すると逆に感染が広まりかねない状況で不満が出ていました。香港政府はこの状況に、「政策を実施して、実際の状況を見てみると、労働者に不便と困難をもたらしてしまった」として、18時から翌朝4時59分までは店内での飲食を禁止する以前の方針に戻す形にしました(同時間帯のテイクアウトは可能)。
香港はグルメ天国。定番の飲茶を始め、「食は広州にあり」という名言に代表される広東料理をはじめ、上海料理・北京料理・四川料理・客家料理などなど、一流のお店からB級グルメまでの美味珍味が勢ぞろいしています。
私も中国出張の際に香港で1泊するのは、飛行機の時間の理由からですが、やっぱり美味しいものを食べられる(中国本土に比べると高いですが)という目的もあります。
前回、といっても2018年に行ったときには、尖沙咀にある「美味厨」というお気に入りのお店で夕飯を食べました。
香港のお店は、(ほとんど)どこへ行っても混んでおり、ここのお店も例外ではありませんでした。
現在の香港の状態はいったいどうなってしまっているのでしょう。
■香港への入境
・台湾、マカオ、中国からの入境制限では14日間の強制隔離期限:8月7日 → 9月7日まで延長
・外国から戻ってきた香港居民は14日間の強制検疫:9月18日 → 12月31日まで延長
■証明書の提出と最低14日間以上のホテル滞在の予約確認の提出
バングラデシュ、インド、インドネシア、ネパール、パキスタン、フィリピン、南アフリカのハイリスク地域からの入境者は7月25日より、搭乗72時間以内に英語か中国語での陰性結果証明書の提出と最低14日間以上のホテル滞在の予約確認の提出を義務付け、7月29日からは米国とカザフスタンも追加。
■マスク着用義務
バスターミナル、バス停などの乗り換えエリアや公共の屋内施設では、マスク着用を義務付ける(7月23日~8月5日)。違反者は2000~5000香港ドルの罰金(すでに地下鉄などの公共交通機関に乗車する場合は既にマスク着用が義務付けられている)。
これだけ徹底されてきますと、香港への入国は不可能に近い状況になってしまいます。現状を考えますと止むを得ないこととはいえ、外国からの観光客は皆無ともいえます。
ちなみに、香港政府衛生署衛生防護中心(CHP)が発表によりますと、日本から香港に新型コロナウイルスが持ち込まれた事例が2例発生しています。
7月17日の成田国際空港発の便で渡航した乗客、同じ7月17日の別の便で渡航した乗客でした。
今後、日本から香港に感染が持ち込まれる例が増えれば、入境制限のみならず、ハイリスク地域に組み込まれる可能性もあるかも知れません。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。