秋季鳥取県高校野球第4日は10月1日に、どらドラパーク米子市民球場で準決勝2試合が、ひっそりと行われ、鳥取城北高が4年連続、米子東高が23年ぶりに決勝に進みました。両校は来春の選抜大会につながる秋季中国地区大会(10月26日~28日、11月3日、4日・岡山県)に出場します。鳥取城北高は4年連続19度目、米子東高は4年ぶり22度目です。
鳥取城北高は10安打に5つの犠打を絡める手堅い攻撃と継投策がさえ、鳥取商高に逆転勝ちしました。
鳥取商業 1 0 0 0 1 0 0 0 0|2
鳥取城北 0 0 0 0 1 1 1 1 x|4
米子東高は6回にホームラン2本などの集中打で5点を奪い、倉吉東高を振り切りました。
米子東 0 0 0 0 0 5 0 0 0|5
倉吉東 0 0 0 1 1 1 0 0 1|4
秋季鳥取県高校野球大会最終日は10月2日に、どらドラパーク米子市民球場で決勝と3位決定戦が、ひっそりと行われ、鳥取城北高が2年ぶり9度目の優勝を飾りました。3位決定戦は鳥取商高が制し、2年連続8度目の中国大会の出場権を手にしました。
3位決定戦
鳥取商業 0 0 3 1 0 0 2 0 0|6
倉吉東 0 1 0 0 1 0 0 0 0|2
決勝戦
鳥取城北 0 0 0 2 0 0 4 0 0|6
米子東 0 0 0 0 0 0 0 1 0|1
ところで、鳥取市河原町佐貫の「平尾とうふ店」の絹ごし豆腐が、9月29日に北海道札幌市で開催された豆腐品評会の全国大会に中四国代表として出品されました。3度目の挑戦で鳥取県内の店では初の出場権をつかみました。
2代目の平尾隆久さんは店を手伝い始めた7年前は素人同然だったそうですが、全国豆腐品評会の中四国地区大会に2016年から毎年参加しており、今年6月に香川県で開かれた大会では19事業者の計48品の中から最優秀賞に輝きました。
お店は祖父母が1957年に創業。平尾さんは専門学校を卒業後、自動車整備士をしていましたが、祖父母から「体力が続かないから廃業しようと思う」と打ち明けられ、「子どもの頃から慣れ親しんだ店を守りたい」と一念発起。家族らの反対を押し切り、7年前から家業を手伝い始めました。
最初の1年間は祖父母の下で修業。それまでに豆腐作りの経験がなかったため、何十回も作っては廃棄する日々が続き、2ヶ月間、店を開けられなかったこともありました。
ですが、その日の気温や湿度、豆の煮込み時間も秒単位で記録し、試行錯誤を重ね、「世に出せる物ができ始めた」と自信が芽生えた時には、すでに3年の月日が過ぎていたそうです。
苦労の結晶でもある絹ごし豆腐は、地下40mからくみ上げる地下水を使い、大豆は北海道産や長野県産などを季節に合わせてブレンドします。煮込み時間や、にがりの量などを微調整することにより、口の中で滑らかにとろける食感と濃厚な味わいに仕上がるそうです。
高校野球も同じように、鳥取から中国大会を勝ち抜け、全国へと。期待しています。
「鳥取においしい豆腐があると全国に知ってもらえれば」