2020年は新型コロナウイルス感染症の影響によって、例年行われている5月後半の米国独立記念日から日程変更され、8月23日(日本時間8月24日)、米国インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェーで行われ、予選3位で最前列からスタートした日本の佐藤琢磨選手が2017年以来となる同レース2勝目を挙げました。
今年は、佐藤選手が予選好位置だったことで、期待しており、最後の30周をTVで観戦していました。ちなみに、前回の同レース優勝時にもTVでその瞬間を観ていました。
1980年代後半~199年代にかけて、日本でもモータースポーツが脚光を浴びた時期もありましたが、現在ではニュースに取り上げられることは少なく、注目度も低いものですが、今回は、当日のNHKのスポーツニュースではトップ扱いでした。まあ、BS1で放送していたこともあるでしょうけど。ただ、佐藤選手の2度目の優勝は快挙ともいえるニュースだと思います(興味ない人にとっては、関係ないでしょうけど)。
さて、このインディ500ですが、モナコ・グランプリ(F1世界選手権)、ル・マン24時間レース(FIA 世界耐久選手権)とともに、世界3大レースに数えられています。
■インディ500
開催地:米国 インディアナポリス州 インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(2.5 miles/周)
初開催:1911年
観客動員数40万人を誇る米国最大のモータースポーツイベント。総走行距離が500マイル(約806 km)と非常に長く、最高350 km/hを超える速さで走り続けます。順位の変動が常にあるため、最終周の残り数m直前まで勝者がわからない。
日本人優勝者:
2017年 佐藤琢磨選手(ダラーラDW12 / アンドレッティ・オートスポーツ)
2020年 佐藤琢磨選手(
■モナコグランプリ
開催地:モナコ公国 モンテカルロ モンテカルロ市街地コース(3.34 km/周)
初開催:1929年
市街地レースということもあり、道幅が狭く、シケインやタイトコーナーが連続し、追い抜きが難しいこともあり、ドライバーの技量が大きく問われる難しいレースです。インディ500の最高速度とは真逆の決勝レースの平均速度は約150km/h(それでも、十分に速い)です。
日本人優勝者:
日本人ドライバーの優勝者なし。2011年に小林可夢偉選手の5位が最高成績。
■ル・マン24時間レース
開催地:フランス ルマン市 サルト・サーキット(13.629 km/周)
初開催:1923年
「世界最高の草レース」です。24時間走り続けるため、インディ500やモナコ・グランプリとは違って、ドライバーは交代制となっており、集中力と環境の変化に対応する力、マシンには高い速度と優れた信頼性など総合力が求められます。
日本人優勝者:
1995年 関谷正徳さん(マクラーレンF1 GTR / 国際開発レーシング)
2004年 荒聖治さん(アウディ・R8 / アウディスポーツジャパン・チーム郷)
2018年 中嶋一貴選手(トヨタ・TS050 HYBRID / TOYOTA GAZOO Racing)
2019年 中嶋一貴選手(トヨタ・TS050 HYBRID / TOYOTA GAZOO Racing)
過去に、この世界3大レースすべてを制覇したドライバーはグラハム・ヒルさん(モナコ:1963年、1964年、1965年、1968年、1969年、インディ:1966年、ルマン: 1972年)のみで、3レース中2レースを制したドライバーが7人いますが、現役ではファン・パブロ・モントーヤ選手とフェルナンド・アロンソ選手のみです。
また、世界3大レースの3つすべて出走経験がある日本人ドライバーは中野信治さんのみでもあります。
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また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
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