【呪】ジュ・シュ・シュウ
形声。口と、音符兄(祝シウの省略形、神にいのる意)とから成り、人に災いをもたらすことを神にいのる「のろい」、転じて、まじないの意を表す。
野球界にも不思議なことはいろいろありまして、
■バンビーノの呪い
1920年当時経営難だったMLBボストン・レッドソックスは、12万5千ドルの金銭と30万ドル以上の負債の肩代わりをすることを条件に、ベーブ・ルースさんをニューヨーク・ヤンキースにトレードしました。しかしこのトレード以後ヤンキースは常勝軍団になりレッドソックスは低迷。優勝に手が届かないという悲劇を繰り返し、次回のワールドシリーズ制覇まで実に86年もかかった。
■山羊の呪い
1945年のワールドシリーズ第4戦の試合前、シカゴ・カブスを応援するためペットのヤギを連れてくることで有名だった男性がカブス本拠地のリグレー・フィールドへ入場する際に「ヤギの臭い」を理由に入場を断られた。するとここまで2勝1敗と優勢だったカブスが3連敗でワールドシリーズ敗退。さらにカブスが現在に至るまでワールドシリーズ出場を果たしていないのはこのファンとヤギによって呪われているから、というもの。
■ブラックソックスの呪い
1919年、シカゴ・ホワイトソックスは当時のオーナー、チャールズ・コミスキーさんが極度の吝嗇家であったために、好成績にもかかわらず他チームより低年俸でプレイさせられていた(エディ・シーコットさんが30勝したらボーナス10000ドルの契約を結ぶも、閉幕3週間前に29勝目を挙げると以後登板機会を与えられなかったなど)。この為1919年のワールドシリーズではブラックソックス事件(八百長事件)が起こり、1920年には8選手が球界から永久追放を受けた。この事件以後ホワイトソックスは低迷し、長くワールドシリーズ制覇から遠ざかっていた。
■カーネル・サンダースの呪い
1985年に阪神タイガースが優勝した際、便乗した暴徒がケンタッキー・フライドチキン店頭からカーネル・サンダース人形を持ち去った後、ランディ・バースさんに見立て、胴上げと称して道頓堀川に投げ込んだ。その翌年からタイガースは長期低迷。なお、このカーネル・サンダース人形は投げ込まれてから24年後の2009年に発見され、ほぼ全身が引き上げられている。
■弁当の呪い
千葉ロッテマリーンズにおいて、選手の応援・記念弁当を販売するとその後、故障や成績不振などよからぬ事態が発生するとのこと。
と、いろいろとありますが、最近言われているのが「週ベ(週刊ベースボール)の呪い」です。始まりは昨年のことです。
4月13日号 広島東洋カープ大特集(黒田博樹選手が表紙) → 次の登板で黒田選手が負け、グスマン選手は夏場まで絶不調
5月11日号 「強竜復活」のテーマで中日を特集 → 吉見一起選手がケガで離脱してチームは後退
6月8日号 交流戦スタートのタイミングで横浜DeNAの中畑清・監督が表紙に取り上げられる → 交流戦から泥沼の12連敗
9月14日号 優勝争い真っただ中の阪神タイガースを特集 → 失速してCS進出も危ぶまれる状況に陥った
今年になっても呪いは続いています。
4月11日号 金本知憲監督の「超変革」で阪神タイガースが表紙 → 4月中旬からの連敗でBクラス
5月2日号 読売ジャイアンツ高橋由伸監督が表紙 → それまでの首位からBクラス
4月18日号 「新人特集」 → 吉田正尚選手(オリックスバファローズ)は4月24日に腰椎椎間板症で登録抹消。横山弘樹選手、岡田明丈選手(ともに広島東洋カープ)、桜井俊貴(読売ジャイアンツ)らは5月までに二軍降格
6月15日号 「ビッグレッドマシンガンの閃光」(広島東洋カープ)の大特集 → エルドレッド選手が右太ももの不調で戦線を離脱
つまり、「週ベの呪い」とは「表紙や特集で取り上げられたチームや選手は急激に調子を崩す」ということなのです。
その注目の週刊ベースボールの今週号がこれです。
カープのマジック点灯か?というタイミングで、なんといますか・・・
もう一つ、「セカンドの呪い」というのを見つけました。
2005年と2008年はともかく、毎年のように補強するものの、スタメン定着出来ていません。ま、翌年を見てみれば、その年はたまたまと言えるかもです。
2015
片岡治大 .244(348-85) 10本 36打点 / 井端弘和 .234(269-63) 1本 19打点
2014
片岡治大 .252(429-108) 6本 32打点 / 井端弘和 .256(164-42) 3本 16打点
2013
寺内崇幸 .225(240-54) 2本 12打点 / 中井大介 .324(139-45) 4本 17打点
2012
藤村大介 .252(238-60) 0本 10打点 / 寺内崇幸 .241(191-46) 1本 5打点
2011
藤村大介 .222(352-78) 0本 15打点 / 脇谷亮太 .175(154-27) 0本 10打点
2010
脇谷亮太 .273(414-113) 7本 43打点 / エドガー .263(289-76) 12本 44打点
2009
脇谷亮太 .268(231-62) 2本 16打点 / 木村拓也 .231(186-43) 2本 16打点 / 古城 茂幸 .251(179-45) 2本 18打点
2008
木村拓也 .293(372-109) 7本 31打点
2007
木村拓也 .264(311-82) 2本 29打点 / 脇谷亮太 .282(177-50) 1本 14打点
2006
小坂誠 .183(218-40) 0本 12打点 / 脇谷亮太 .270(215-58) 1本 11打点
2005
仁志敏久 .269(484-130) 11本 45打点
さてさて、今年も今のところ・・・