「早く寝ろ~早く寝ろ~」といくら言っても、LINEやって夜更かしをしてしまったりして、挙句の果てには朝食を抜いて寝ていたり。
せっかく、練習で基礎体力をつけ、身体を作るために栄養のあるご飯を食べていても、睡眠不足では元も子もありません。
人間は、本来一生の約3分の1を眠って過ごすようになっています。でも、最近の社会生活で24時間寝させない誘惑が多いのも事実です。
でも、よく寝るのも練習の一部なのですよね。
通常、人間の睡眠時には脳の視床下部で成長ホルモンが生成されて、血液によって全身に運ばれます。成長ホルモンは身体の成長を促す作用があり、骨の伸張作用、筋肉の成長、栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質等)の代謝を促進することなどが知られています。
ですから「寝る子は育つ」ということが言われているのです。また、この成長ホルモンは疲労した筋肉の修復にも効果があることが言われています。なお、成長ホルモンが多く分泌される時間帯は22時~2時がピークだと言われています。
さて、このように睡眠時に成長ホルモンによって身体を成長、回復させてくれます。
それと、睡眠は脳の働きにも影響します。身体を動かすセンター機能は脳ですから、「集注力」、「判断力」もそうですが「やる気」だって、睡眠不足による脳の活動低下と比例して低下して行くことでしょう。一説によると「睡眠不足は酔っているのと同じくらい集中力や判断力を損なう」ということです。
また、睡眠時の脳は起きている時の記憶や感情の整理、消去などを行うので、練習内容などを就寝前に思い返してイメージしながら眠れば記憶の強化につながることが期待できるそうです。いわゆる睡眠学習ですね(これを言い訳にして、寝てばっかりいる子もいるでしょうけど)。それと不快な記憶や感情を消去する働きがあるので、ぐっすり眠った翌日にはスッキリと目覚めることが出来るのです。
しっかりと、眠ることも練習の一部なのですよね。
ちなみに、面倒だからと言って普段着のまま(またはジャージなどリラックスした姿のまま)寝ているのでは、充分な睡眠は取れないそうです。寝る前の記憶上、起きている時のイメージが脳に残っているからだと言われています。
ですから、寝るときには寝るときの戦闘服であるパジャマなどへ着替えることをおススメしておきます。
それでは、おやすみなさい。