WBC1次、2次の日本ラウンドでの井端和弘選手(中日ドラゴンズ)のバットが絶好調です。
日本ラウンド終了時点で14打数8安打の打率.571。打数が少ないとは言っても神がかり的な数字です。
その好調な理由は、WBC開幕前の1日に200球のティーバッティングを行ったからだと言っています。
「全力で振れたので体の切れが出てきた。あれを境によくなった。試合に出ないと思って多めに走っていたのもよかった」
ということ。
実はこれと同じようなコメント聞いたことがあります。
身長176cm、体重73kgと小柄な部類に入り、残念ながら今回WBC最終選手には残ることができなかった、同じドラゴンズの大島洋平選手の話です。
記憶にもまだ新しい、昨年のクライマックスシリーズ第1ステージで、5打席連続安打を含む13打数9安打をマーク。このときに大島選手は
「ボールが(いままでより)長く見えた」
と言っています。あの打撃の神様の川上哲治さんの
「ボールが止まって見えた」
をほうふつとさせる言葉です。
成績も序盤は打率.260台、中盤で.280台、残り20試合を切った終盤戦で.300に乗せて、最終的に打率.310で最多安打にあと1本と迫るものでした。
その理由はオールスター戦後から試合前に続けて来たティーバッティングのおかげであると言っています。その結果、9月ごろから
「下半身に粘りが出て、体のキレがよくなった」
とのことです。それが、夏場の暑い時期を乗り越えて、涼しくなる秋に向かって調子を上げて来たことだそうです。
たかがティーバッティング。されどティーバッティングです。
ちなみに、井端選手は身長173cm、体重75kgす。
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」