NJC2019はオカダ･カズチカ選手が6年ぶり2度目の優勝を果たし、米国ニューヨーク･マジソンスクエアガーデン大会(MSG/現地時間4月6日)でIWGPヘビー級王者ジェイ･ホワイト選手に挑戦する権利を獲得しました。
今大会は新潟･長岡で準決勝･決勝ということもあり、SANADA選手の初優勝が期待されたのですが、MSGのメインイベントはオカダ選手となりました。
試合後は因縁のホワイト選手に挑発されたものの、「オレとお前ではレベルが違うんだよ」と一蹴し、急性硬膜下血腫で長期欠場中の柴田勝頼選手と言葉を交わし、インタビューでは「勝てよと言ってもらえたので…、しっかり送り出してもらったんでね…」と、涙をこらえながら王座奪回を誓っていました。
さて、プロレスというものは対戦者同士が対戦するまでのサイドストーリーが面白いものです。
NJC2019最終日は、内藤哲也&EVIL&BUSHI&鷹木信悟組 vs. 飯伏幸太&石井智宏&田口隆祐&成田蓮組の対戦とタイチ&ザック･セイバーJr.組 vs. 棚橋弘至&ウィル･オスプレイ組の対戦がありました。
この中で、IWGPインターコンチネンタル王者の内藤哲也選手と飯伏幸太選手のタイトルマッチを行うことで(本人同士が)合意しました。
内藤選手の挑戦者指名に対し、前日に「いったいどこでやりますか?」と問いかけられていた飯伏選手が試合後に、「この先、一番のビックマッチである、僕もやったことのない、マジソン･スクエア･ガーデンで、ぜひ試合をしてみたい」と返答したものです。この2人はNJC2019一回戦で顔合わせしており、飯伏選手が勝っています。
これを伝え聞いた内藤選手は「彼が望むのであれば、マジソンスクエアガーデンやろうよ。俺はてっきり、想像の斜め上、(4月13日の)つくばカピオを選択してくれると思ったけどね。やりたいというなら、断る理由はないね。飯伏と試合をするのは好きなんで」「その前に、(メキシコの)アレナメヒコとコスタリカで試合があるんで。その2試合を終えて、飯伏幸太、挑みたいと思います」と話しています。
さて、混とんとしてしまったのが、正規軍と鈴木軍メンバーです。
タイチ選手がNEVER王者･オスプレイ選手を急所蹴りからのタイチ式外道クラッチで直接ピンフォール。また、NJC2019公式戦で敗れて雪辱に燃えるザック選手が棚橋選手に怒りをぶつけ、再戦が浮上しました。
NEVER王者のオスプレイ選手はROH世界TV王者ジェフ･コブ選手とのダブルタイトル戦をMSGで行いたいとアピールしていますが、そこに元NEVER王者のタイチが噛みついて遺恨が再燃。「だから言っただろ? 俺のこと眼中にねえような言い方をしやがってよ。これでもお前の目に俺は入らないか? これでも無視するのか? できるか? てめえのプライド、それでいいのか?」と王者を挑発したタイチ選手は、「挑戦してやるよ。逃げんなよ」とタイトル戦を迫りました。敗れたオスプレイ選手は「ジェフ･コブとはマディソンスクエアガーデンでやるけど」と既定路線を崩しませんが、「『レスリングどんたく』が始まったら、お前のことを捕らえて、完膚なきまでに倒してやるからな」とMSG以降に迎え撃つ様子です。
また、ザック選手は棚橋選手に対して、「エース、エースって言うけど、エースの時代はもう終わりだな」「お前のことはもっと早く倒しておきたかったが、マディソンスクエアガーデンでやってやるよ。お前もそろそろ大人になれよ。そんな子どもみたいなことをやってないで。お前がキングやエースを名乗る時代は終わった。そして、次の新日本プロレスのキングになるのは俺の順番だ」と挑発し、MSGでの対戦を要求しました。それに対し、棚橋選手も、「何に怒っているんだろう? それは棚橋に負けた自分に怒ってるんじゃないの? いいよ。怒りが消えるまで、鎮火するまで、俺が鎮火させてやるよ。やるんだったら、何回でも」と迎え撃つ姿勢を見せました。
そういえば、昔、MSGバッグが流行りました。ぺちゃんこにして。
