今キャンプ初の実戦形式の「実戦練習」が行われた2月3日。我らが中日ドラゴンズの復活となるキャンプの様子を確認しに、沖縄･北谷町へと行ってきました。
那覇市内のホテルから北谷公園野球場までは約30～40分。練習開始時間が9時30分ですが、初日は昨年よりも500人多い2500人、2日目が3000人であり、実戦形式練習が行われる日曜日とあって、勝手がわからないため、6時45分に朝食を摂って、7時15分にはホテルを出発。公園駐車場に着いた8時頃には、既に3分の2以上は埋まっている感じであり、ファンの姿もたくさん見られていました。
やがて、球場正面出入り口付近では、宿舎から球場入りする選手らの写真を撮るために大勢のファンが押しかけていました。私は、別の目的もあって、そこにはいませんでしたが、偶然にも目の前に大型バスが止まって、降りてきたのがビシエド選手やアルモンテ選手など、思わず後ずさりするような迫力の選手が降りてきたのを見られたのはラッキーでした。選手の球場入りもいろいろで、ワンボックスに分散してきたかと思えば、大型バスで来る選手います。コーチ陣は最後の方にまとまってやって来て、一番最後に与田監督が白いクラウンで一人やってきました。
それにしても、8時ころに隣の陸上競技場を黙々と走っていたのは誰なのか謎です。亀澤選手ではないかとの情報もありますが。
さて、私が球場内に入ったのは9時50分頃。全体のアップがほぼ終わりかけていたころでした。続いてベンチ前でダッシュがあり、その後、キャッチボールとペッパー(いわるゆトスバッティング)、投内連係やフリーバッティングを午前中に行いました。
13時からは、お待ちかねのシートバッティングが実施されました。紅白戦だと(勝手に)思っていたので、少々の残念感となりかけましたが、一番手に登場した大野雄大選手が出てきますと、やっぱりテンションが上がります。
投手陣では山井大介選手、松坂大輔選手や吉見一起選手といった読谷ベテラン陣とエンニー･ロメロ選手ら外国人を除く、多くの主力投手が登板。大野雄大選手や笠原祥太郎選手、又吉克樹選手ら12人のピッチャーが次々にマウンドに上がり、バッター4人ずつと対戦していった。時期的にもピッチャーの仕上がりが早いので、ピッチャーが目立つ結果にはなりました。
目に付いたのが、ピッチャーでは昨季未勝利だった大野雄選手は先頭バッターの京田選手に2ベースを打たれたものの、バット2本をへし折る圧巻の投球でした。バッターでは京田選手と堂上選手。京田選手は最初の打席でライト前のポテンヒットを一気に2ベースにした積極性、堂上選手は長打こそありませんが2安打。大野雄選手はもちろん、復活にかけるものがあって、その気持ちが前面に出ていたと思います。京田選手の守備位置はショート、堂上選手もショートが本職です。根尾選手が入団したことによるポジション争いの効果が出てきているのだと思います。
他には、キャプテンになった高橋周平選手がサードの守備位置からピッチャーを盛り上げる声は聞こえてきたりしました。選手たちの必死さは伝わってきたのですが、ただ、全体的に静かというか、おとなしいというか。という印象の方が残りました。
与田監督も「全体的に張り切ってやっていたと思う。でも、もっともっと元気を出してほしいというのもあった。まだキャンプ3日目なので、若さあふれる声を出してほしいと思いましたね」とコメントしています。
翌4日にも同様の実戦形式が組まれ、この2試合での結果で一･二軍の入れ替えがあるとのことでしたが、石川翔選手が一軍に呼ばれただけです。
2月11日からは身内相手ではなく、対外練習試合が始まります。意地でもレギュラーを獲るぞ、また、根尾選手から中日スポーツの主役を獲るぞっていう気迫が欲しいと思った、キャンプ観戦記でした。
