野球小僧

2013 新語・流行語大賞

国会議員の話は「つまらん。実につまらん」ものです。
普段のコメントなどを聴いていても、選挙での演説を聴いても、人を引き付ける、引き込むような話の内容もなければ話術もありません。

まあ、聴いていて面白いというか、上手だと言われているのは小泉純一郎・慎次郎親子くらいでしょうか。
それでも、なんとか国民に“ウケよう”と考えているのか、国会での答弁では一般社会…あくまでも、私たちが暮らしている世の中が一般で、あっち(政治)の世界は別世界…を意識しているような、流行語を真面目な国会の場面で使っています。

それを「国会議事録検索システムhttp://kokkai.ndl.go.jp/」(衆参両院の事務局と国会図書館が共同運営)で調べることが出来ます。

国会で発言があってからシステムに反映するまでは2~3週間ですから、今日時点での「最近の流行語」は登場しません。

「アベノミクス」
これは、当然あるので割愛です。

「倍返し」
でも過去の国会発言の中で「倍返し」という表現は登場しています。2012年11月9日の衆議院・財務金融委員会。2003年5月12日衆議院「武力攻撃事態への対処に関する特別委員会」の石破国務大臣。

「委員の御指摘は、かなりの部分そのとおりなのだろうと思っています。ただ、一つは、委員よく御案内のとおりですが、その会社しかつくっていないというものが結構ありまして、そこを入れないということにすると、そもそも飛行機が成り立たないとか戦車が成り立たないとか、そういうことがございます。防衛産業は、委員も戦車は千社という言葉を御存じだと思いますが、一両の戦車をつくるのに、ではどれぐらいの会社が入っているかというと千社ぐらいも入っているという話でありまして、それで戦車は千社なんというような言葉があるんですけれども。そこのところは、だからそこに甘えるなということはあると思うんです。甘えちゃいけないんだということがあります。それで、その損害額の倍返してもらおうということで、今回が初めての例になるわけですが、倍なんかじゃ足りないという議論もあるんだろうと思います」

「今でしょ」
今年前半の流行語「今でしょ」。これは予備校・東進ハイスクール現代文講師の林修氏。TV CMで「いつやるか?今でしょ!」とやっていますが、このフレーズは2009年からでその歴史は長いですが。

初登場は2013年3月12日衆議院・予算委員会、日本維新の会・伊東信久。
「これ(社会保障制度)が持続可能なシステムになるためには、早急なる改革が求められるわけですけれども、それを『いつやるか?』。それはやはり『今でしょう』ということで、これから順番に質問に移らせていただきます」

2013年3月25日の参議院本会議、再びみんなの党・山田太郎。
「最後に、日本の内外には多くの山積した問題があり、解決を図らなければなりません。いつやるの。『今でしょう』」

2013年4月11日の衆議院・予算委員会公聴会。みずほ総合研究所チーフエコノミスト高田創。
「これまでの、脱失われた20年、悲観というようなものを、いかに自分たち、日本は持っているものとして対応できる、まさに、『今でしょ』というようなことが問われている局面ではないか」

2013年5月21日の参議院・厚生労働委員会、民主党・津田弥太郎と田村憲久厚労相の「後期高齢者医療制度の本則2割負担に関する議論」。
津田氏 「安倍総理も本則の2割実現をやるという答弁を行っているんですが(中略)いつやるんですか」
田村厚労相 「それは『今でしょ』とお答えいただきたいんだというふうに思うんですけれども(略)本則に戻すというのは以前から申し上げております」
この他にも何回か「今でしょ」は登場しているそうです。

「じぇじぇじぇ」
NHKの朝ドラ「あまちゃん」から登場した「じぇじぇじぇ」。これは驚いた時に使う方言です。これは流石に国会と言う場面では使いにくいと考えますが(普段でも使いにくい)、発言があったそうです。

2013年5月16日の衆議院・東日本大震災復興特別委員会「電力料金問題」で生活の党・畑浩治。
佐藤ゆかり経済産業省政務官 「電力料金の引き上げについては、水産加工業者に対して省エネセミナーを実施するなどして影響の緩和を図りたい」
畑氏 「今の答弁を聞いて、私は、『じぇじぇじぇ』と言いたくなりました。驚きましたね」

「お・も・て・な・し」
2020東京オリンピックのファイナルプレゼンテーションでの「お・も・て・な・し」。一般的に使うので登場回数が多いと思いきや、案外少なく、平成になってからは今日までで128回です。でも、使い方は普通で面白くないです。

2013年11月8日の衆議院・外務委員会でのみんなの党・杉本かずみ。
「利益供与だったり便宜供与などというのを望んでいるわけではないんですけれども、ちょっと私には十分な情報がなかったですし、そういったことに対して、各国の要人である国会議員に対して、あるいは、そういった方に限らずですけれども、日本ならではのおもてなしではありませんけれども、外務省さんがきめ細かく対応することによって、各国の要人から日本の評価を上げていただいて、日本のプレゼンスを高めていただく、そんなことをしていただく必要はやはりあるのではないかと感じました」

「フライングゲット(フラゲ)」
AKB48「フライングゲット」という曲が2011年に流行しました。元々、出版物、ゲーム、CDなどを「公式発売日よりも前に購入すること」を意味する言葉です。

2013年2月26日参議院・本会議「補正予算の中に不要不急の項目が含まれているのではないか」という、みんなの党・山田太郎。
「また、国立大学法人や日本原子力研究機構に対する1850億円の出資金、いつ事業費として使われるかがはっきりしないお金であることが分かりました。これはAKBやキンタロー。もびっくりの、一足先の『フライングゲット』予算と言わせていただきたいと思います。(略)基金による飛ばし予算と出資金による『フライングゲット』予算で2兆円近いお金が官僚の使いたい放題のお財布に入っていくのです」

「ゆるキャラ」
今や市民権を完全に得ている「ゆるキャラ」。この言葉自体の歴史は古く、今から10年以上前にイラストレーターのみうらじゅんが考案したものなのです。しかも、自治体管理(?)の「ゆるキャラ」が多いので、この言葉自体は古くから多く使われていると思われたそうですが、初登場は今年になってからだそうです。

2013年5月10日参議院・沖縄及び北方問題に関する特別委員会「北方領土問題の啓発」での山本一太沖縄・北方担当相。
「例えば、親しみやすいキャラクター、『ゆるキャラ』でエリカちゃんというのがいるんですけど、これ真面目な試みですが、エリ
カちゃんが来るだけで実は親子連れ、とても増えるので、こういう広報啓発を行うなどの工夫を行っています」

2013年6月13日参議院・厚生労働委員会における「復興増税を財源にした基金事業」について民主党・蓮舫。
「例えば(復興増税を財源とする基金事業では)『ゆるキャラ』も随分と使われているんですね。(略)都道府県や市町村がその地域の魅力をキャラクターに仕立てて、そして発信をして広報するという事業内容そのものは私は否定はしません。ただ、これが復興増税によって賄われていることに納税者と被災者の理解が得られるとお考えでしょうか」

このように流行に疎いと思われるような代議士・先生方ですが、国民に取り入れてもらおう、ウケようと考えているのかどうかは判りませんが、それなりに必死であるようにも思われます。

まあ、流行語を取り入れるのもいいでしょうけど、その前に「失言」をなくすことを優先しませんと、国民からの信頼は得られないでしょうね。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
eco坊主さん、こんばんは。


コメントいただいたのと同時に記事内容を一部追加・修正しました。
「お・も・て・な・し」を追加です。


真剣に探せば、もっと面白いものが見つかると思います。
ただ、国会のセンセイ方と違って忙しいものですから・・・


まあ、国会も面白いものですが、一般社会の味方じゃないのが玉にキズ?


eco坊主
おはようございます。
おはようございます。


国会に触手を伸ばしだしたのですか?
国会議員と流行語大賞(候補)を誰が結びつけるんでしょ!?
「今でしょ」はなんとなく使われやすいと思いますが「フラゲ」「じぇじぇじぇ」は単なるウケ狙いのパフォーマンスでしょうね。
最近は「お・も・て・な・し」が使われているんじゃあないんですかね~
   ・・・流石にXXなっしぃ~」は使われないでしょう・・・


メディアに露出の多い先生・・バラエティー慣れしちゃっているのも時として不快ですけど!!
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