私のブログにお越しいただいてありがとうございます。どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。
さて、いよいよ、2020年度の新生活のスタートです。新社会人になった人もいれば、2年目となり、本格的に仕事に取り組む人もいるでしょう。
先行きの見えない大きな不安が大きいと思います。私自身も、不安がないとは言い切れません。
よく仕事においては、「選択と集中」が重要だと言われることがあります。要するに、「重要なものだけを選択」し、「集中して掘り下げていく」ということになります。
特に、今後、仕事を任されることが多くなればなるほど、「頭の中がごちゃごちゃで、仕事が前に進まない」「次から次へと問題が起こってスケジュールが遅延する」などの場面に遭遇することがあるかも知れません。このとき一番良くないのが、「なんとなく全部を考えること」になります。「下手の考え休むに似たり」ではありませんが、考えがまとまらず、結果的に時間のムダになってしまうこともあります。
そのようなときには「2軸思考」と呼ばれている思考法がいいそうです。「2軸思考」とは、IBMでシステム開発プロジェクトに関わった方が「タテ軸とヨコ軸、2本の線を引いて、あらゆる物事、情報をシンプルに整理する」方法として、生み出したフレームワークです。
フレームワークとは、「枠組み」とか「骨組み」「構造」などといった意味で、課題の明確化や解決手法の検討などの問題に対しての戦略立案の際に使われています。ものごとを考える際に、あれこれと散発的に考えるよりも、あらかじめ決められた枠組みの中で、手順にそって行うことで、無駄を省き一方で洩れを無くすことが出来るので非常に効率的でかつ有効性の高い手法なのです。
たとえば、「ある商品の売上の伸び悩み」の問題解決の場合。タテ軸に「事象、課題、アクション」、ヨコ軸に「各都市の売り上げ状況」を2軸で表してみます。そこで、明らかに売上が伸びている都市については、考える必要がないと判断し、残りの都市への対策について、「集中」するという結論が導き出されます。つまり、なぜ、その都市で売上が伸びていないのかを絞って考えるほうが、単純に思考時間は半分になるのです。
ためしてみてください。
また、これは私の経験からですが、よく、自分で主催する会議の前に他の会議が入ってしまい、充分な準備ができないままになってしまう場合があったりします。その前から準備を進めて来てはいるのですが、やはり直前には再確認しておきたいところです。
これは自分の中での時間管理(ペース配分)ができていないことが原因なのです。
では、どうするかといえば、自分のスケジュールを考える時、定期的なことですでに埋まっている時間帯は予定を入れられませんので、「ないもの」と考えるのです。また、重要な会議などについても「ないもの」とするのです。とすれば、その直前にはできるだけ他の仕事を入れないように注意することができるようになります。
人は、やるべきことが明確な場合には、すぐに行動することができます。
しかし、何をしたらいいかがわからないときは、行動が止まってしまいます。よく、重要な難しい仕事を後回しにして、簡単な仕事ばかりで1日が終わってしまっている場合がありますが、それは自然な行動といえるそうです。
そして、これは、思考においても同じなのだそうです。まずは、状況を整理し、「何をすればいいのか?」を明確にすることです。
今は、新型コロナウイルス感染拡大の影響、新しい生活、新しい仕事で不安ばかりだと思います。
無責任な気休めはいえませんが、困難を経験している分、ここを乗り切れば、きっと強くなれると思います。というよりも、「強くなる」と考えてください。
新生活。がんばってください。私も、がんばります。