17歳で金メダル候補。その瞬間は日本中が注目することでしょうね。その期待が本人への過度のプレッシャーにならないことと、本番のジャンプ台が苦手としているところが気がかりです。
17歳と言えば高校生。普通に考えれば恋に遊びに関心が行くところですが。
以前新聞に「好きで始めたことだから、練習でも何でも辛いと思ったことはありません」と言っています。
そこらへんの中学野球坊主たちとはちょっと違います。
「ジャンプを始めたころはただ楽しくてやっていただけでしたけど、今はワールドカップやオリンピックなどの目標ができました。ジャンプがより大切な存在になっていて、楽しくできる限り、ずっと続けていこうと思っています」
3歳ころからバレエを始めたそうですが、出来ないことが嫌いだったそうです。教えた課題は必ず自分なりのものにして来たそうです。
2歳からの最初の習い事であったピアノや3歳から始めたバレエ。小学生のときに入った陸上クラブを含めて、何事にも全力で取り組んで来て、どれも出来ないことが嫌いだったそうです。しかも、ジャンプのためのトレーニングもやっていた上でのことだそうです。
「大切なときに力を出し切れる選手になりたいと思いました。練習のときから失敗の確率を少しでも少なくなるように集中したい。10本中10本を決めるのはなかなか難しいことだと思うけど、6本なら6本、3本なら3本と決めて、それをパーフェクトにこなせるように、確率の練習をしたいです」
勉強に関しても、友だちが塾で英語力を付けたと聞くと自分も負けじと通い、どこにでも必ず勉強道具を持ち歩き、遠征帰りの空港の乗り継ぎ時間にも教科書とにらめっこするくらいの努力家です(高校一年で高校卒業程度認定試験(旧大学入試検定)に合格)。
親しい家族同士でパーティーをしたあと、子どもは遊び始めるが、持ち込んだ道具で勉強をしていたのだという話もあるくらいです。
「朝5時半に家を出て始発電車に乗って、電車の中で勉強したり、1日に11時間くらい勉強していました」
それらは人生設計をしっかり念頭に置いているから。その意識の高さと“今やるべきこと”への意識の高さと鋼の向上心が“現在”の姿になっているのでしょうね。
オリンピック代表選出前にはこんなことを言っていました。
「今年はどうしてもオリンピックの話になってしまうと思いますが、まずは自分のやらなければいけないことをやって、オリンピックの舞台にもし立てたら、感謝の気持ちを込めて恩返しができたらいいなと思います」