10月31日にFA権の申請手続きが始まりました。今年は移籍に活気のあるFA市場と思いきや、FA宣言しての移籍となりそうなのが糸井嘉男選手(オリックスバファローズ)、岸孝之選手(埼玉西武ライオンズ)、森福允彦選手(福岡ソフトバンクホークス)、山口俊選手(横浜DeNAベイスターズ)の4選手となりそうです。
FA宣言してチームからの移籍というと、どうしても広島東洋カープが多数移籍しているというイメージがあります。川口和久さん、江藤智さん、金本知憲さん、黒田博樹さん、新井貴浩さんらのチーム主力選手が移籍しているので、そういうイメージがあるのですが、実際は8人だけなのです。実際のところ、FA宣言しての移籍では埼玉西武ライオンズが14人とダントツで多いのです。ライオンズも1994年に福岡ダイエーホークス(現;福岡ソフトバンクホークス)へ移籍した工藤公康さん、石毛宏典さんを始め、清原和博さん、和田一浩さん、涌井秀章選手といった中心選手が次々と移籍しています。
一方でFA選手を多く獲得したチームは読売ジャイアンツの20人が最も多く、落合博満さん、工藤公康さん、江藤智さん、小笠原道大さんといった当時他チームの主力選手を次々と獲得しています。次に多いのが福岡ソフトバンクホークスの13人となっています。
ちなみに、カープはFA制度が導入されてから、1人もFAで選手を獲得していませんが、2010年オフに内川聖一選手の獲得に手を挙げています。また、北海道日本ハムファイターズは2005年に稲葉篤紀さんを獲得しただけです。奇しくも、今年の日本シリーズを戦った2チームはFA宣言選手の獲得には消極的というチーム戦略であるというのは偶然なのでしょうか。
ただ、プラスマイナスだけでチーム成績が決まる訳でもないことは事実です。
読売ジャイアンツ(+12人)
出;駒田徳広、松井秀喜、小久保裕紀、上原浩治、高橋尚成、鶴岡一成、サブロー、小笠原道大
入;落合博満、川口和久、広沢克己、河野博文、清原和博、工藤公康、江藤智、前田幸長、野口茂樹、豊田清、小笠原道大、門倉健、藤井秀悟、村田修一、杉内俊哉、大竹寛、片岡治大、相川亮二、金城龍彦、脇谷亮太
福岡ソフトバンクホークス(+4人)
出;武田一浩、工藤公康、若田部健一、村松有人、城島健司、杉内俊哉、和田毅、川崎宗則、山崎勝己
入;松永浩美、工藤公康、石毛宏典、田村藤夫、山崎慎太郎、大村直之、小久保裕紀、細川亨、内川聖一、帆足和幸、寺原隼人、中田賢一、鶴岡慎也
阪神タイガース(+1人)
出;松永浩美、仲田幸司、新庄剛志、藪恵壹、野口寿浩、藤本敦士、藤川球児、平野恵一、久保康友
入;石嶺和彦、山沖之彦、星野伸之、片岡篤史、金本知憲、新井貴浩、藤井彰人、小林宏之、日高剛、高橋聡文
横浜DeNAベイスターズ(±0人)
出;佐々木主浩、小宮山悟、谷繁元信、門倉健、相川亮二、内川聖一、村田修一、金城龍彦
入;駒田徳広、若田部健一、野口寿浩、橋本将、森本稀哲、鶴岡一成、小池正晃、久保康友
東北楽天ゴールデンイーグルス(-1人)
出;藤井彰人、福盛和男、岩隈久志
入;中村紀洋、今江敏晃
近鉄バファローズ(-2人)
出;金村義明、山崎慎太郎、大村直之
入;加藤伸一
中日ドラゴンズ(-3人)
出;落合博満、前田幸長、野口茂樹、福留孝介、川上憲伸、中村紀洋、小池正晃、中田賢一、高橋聡文
入;金村義明、武田一浩、川崎憲次郎、谷繁元信、和田一浩、小笠原道大
千葉ロッテマリーンズ(-4人)
出;田村藤夫、小林雅英、薮田安彦、橋本将、小林宏之、成瀬善久、今江敏晃
入;仲田幸司、サブロー、涌井秀章
東京ヤクルトスワローズ(-4人)
出;広沢克己、吉井理人、川崎憲次郎、高津臣吾、稲葉篤紀、石井一久、五十嵐亮太、相川亮二
入;相川亮二、藤本敦士、成瀬善久、大引啓次
オリックスバファローズ(-5人)
出;石嶺和彦、山沖之彦、中嶋聡、木田優夫、星野伸之、田口壮、加藤伸一、日高剛、寺原隼人
入;村松有人、許銘傑、平野恵一、山崎勝己、小谷野栄一
広島東洋カープ(-8人)
出;川口和久、江藤智、金本知憲、黒田博樹、新井貴浩、高橋建、大竹寛、木村昇吾
入;なし
北海道日本ハムファイターズ(-10人)
出;河野博文、片岡篤史、岡島秀樹、小笠原道大、建山義紀、藤井秀悟、森本稀哲、田中賢介、鶴岡慎也、大引啓次、小谷野栄一
入;稲葉篤紀
埼玉西武ライオンズ(-11人)
出;工藤公康、石毛宏典、清原和博、松井稼頭央、豊田清、和田一浩、土肥義弘、細川亨、許銘傑、帆足和幸、中島裕之、片岡治大、涌井秀章、脇谷亮太
入;中嶋聡、石井一久、木村昇吾