なんてことですか。一度、ドラゴンズ投手陣はお祓いを受けた方がいいと思うくらいです。
【中日球団発表】福谷浩司選手はきのうの練習中に下半身に違和感を覚えた為、名古屋市内の病院で検査の結果、左腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。今後については未定です。
キャンプ前には藤嶋選手が血行障害手術、梅津選手がインピンジメント症候群、キャンプ中には松坂選手がファンから右腕を引かれた影響で右肩炎症、シーズンイン後には笠原選手が不整脈の疑い、そして今回の福谷選手の左腰椎椎間板ヘルニア・・・まさに野戦病院状態です(詳しいことは、また明日)。
この腰の痛みにまつわる病気として、よく耳にする椎間板ヘルニアですが、病名は知っているものの、詳しい症状や治療法はわからないという人も多いようです。椎間板は身体のどのあたりにあるのか、椎間板ヘルニアとはどういう病気なのか、さらにはどのような治療法があるのかなど、調べてみました。
人間の背骨(脊椎=せきつい)は、24個の骨(椎骨)で構成されていますが、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割を果たす「椎間板」があります。そして椎間板は、中心の「髄核」と髄核を取り囲む「線維輪」で構成されています。生卵にたとえると、黄身が髄核で、黄身のまわりを取り囲んでいる白身が線維輪というイメージになります。
そして、身体の中の一部が、あるべき場所から、ぷにょっと出てきてしまった状態を「ヘルニア」と言います。「脱腸」もヘルニアです。正式には「鼠径(そけい)ヘルニア」と呼ばれる病気です。また、「でべそ」も、生後間もなくへその緒が取れた後に、おへそがとびだしてくる状態で、「臍(さい)ヘルニア」と呼ばれる病気なのです。
さて、椎間板の中の髄核が飛び出してしまった状態が「椎間板ヘルニア」です。生卵にたとえますと、黄身が白身を突き破って出てきてしまった状態です。原因としては、加齢や重いものを持ったときの負荷などが考えられています。ちなみに、脊椎は下へ行くほど重さがかかりやすいため、腰に近いところほど椎間板ヘルニアが発症しやすくなるのです。
症状としては、脊椎の周りには多くの神経がありため、飛び出した椎間板の髄核がそれらを刺激することによって、痛みやしびれなどの症状となります。椎間板ヘルニアでは激痛を訴える人が多いのですが、それは多くの神経が存在している脊椎の周辺で起こるためです。症状がひどい場合は痛みで眠れないこともあるようです。
今後は手術も検討するそうですが、いずれにしても長期離脱となるようです。
今季から先発に転向した福谷選手は5月6日の広島東洋カープ戦でプロ初先発し、6イニングを1失点と好投。中5日で5月12日の阪神タイガース戦の先発予定でしたが、この離脱は、福谷選手も腰が痛いでしょうけど、ドラゴンズにとっては頭が痛いところです。