先日のワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)親善試合でキューバ打線の五番を打っていた選手です。
2010年の世界大学野球選手権では首位打者を獲得し、おまけとして今年、読売ジャイアンツからドラフト1位指名された菅野選手から神宮球場でホームランを放っています。
事前にキューバー代表の紹介をTVで見たときに、正直凄いと思いました。
それは、キューバ現役最高のバッターという触れ込みというだけでなく、そのバッティングフォームに一目ぼれです。
ほぼ、ノーステップから”身体の軸が一切ぶれない”綺麗なスイング。
もう、この一言に尽きます。
外国人選手といえば、どちらかというと上半身の力で”振り回している”という感が強いのですが、”打っている”というように感じます。
キューバの国内リーグでは2010-11シーズンは打率と本塁打の二冠に輝き、特に打率では.453という驚異的な打率を記録しています。2011-12シーズンも.394で首位打者を獲得しています。
それだけ、確実性も高い選手だといえると考えます。
TVで試合を見ていて感じたのは、キューバの選手の多くがノーステップか、それに近いバッティングスタイルであったこと。
ノーステップ打法の利点として”下半身が開きにくい”、”ギリギリまでボールを見極めることができる”、”目線がぶれずに緩急に対応しやすい”というのが一般的ですが、”下半身のパワーを伝えにくい”とともに”打ちにくい”というのが一番でしょうね。
メジャーを見ていても、このノーステップスタイルの選手は多い。逆に日本人には少ないスタイルでもあります。
日本的?では、下半身から始動して・・・ていうことが多いのでしょうけど。
確かに、ノーステップですと「下半身のパワーが伝わらない」、「打ちづらい」って感覚はありますよね。
でも、トップの位置からバットを振り下ろす時のスタイルから始動するのですから、軸足と踏み出した足の親指でしっかりと地面を踏み込み、キチンと体重移動すれば同じことだと考えます。