現在も様々な国で入国時の検疫の強化(健康申告書等の提出)や入国、ビザ発給の制限を行っています。日本政府も2020年3月9日の午前0時から中華人民共和国(中国)と大韓民国(韓国)からの入国制限を開始し、今では、米国、欧州など100の国と地域について、外国人の入国を拒否する措置をとるとともに、海外に渡航する日本人に向けた「感染症危険情報」を渡航中止を勧告する「レベル3」に引き上げています。さらに、インド、アルゼンチン、南アフリカなど11か国について、「感染症危険情報」を「レベル3」に引き上げ、近日中に入国も拒否する方針を明らかにしています。
これによって、入国拒否の対象は、111の国と地域になっていましたが、一部の国と地域に対して、第一段階として企業経営者層や専門的な人材、第二段階が留学生、第三段階が一般の観光客という形で、段階的に人の往来を増やしましたが、まだ、海外では厳格な入国制限を行っている国があります。
これらの措置もあり、航空業界は多大な影響を受けています。
香港のフラッグ・キャリアのキャセイパシフィック航空は3月9日から香港と福岡、名古屋、札幌(新千歳)、羽田を結ぶ各路線を運休し、3月13日以降は香港や台北と成田、大阪を結ぶ旅客便も運休していました。現時点では、成田/香港線が7月11日まで火、木、土の週3便、7月12日~7月31日まではデイリー運航となります。羽田、関西、名古屋、福岡、新千歳、那覇発着の香港線は引き続き運休という計画になっています。
私は中国へ出張する際にはキャセイパシフィック航空を常に使用していただけに、寂しい感じがします。
香港からは2019年に香港人口の約30%の229万人が日本を訪れており、日本からは約130万人が香港を訪れています。また、香港は日本からの農産物や食品の輸出先1位で、日本産の人気が非常に高いので、日本から水産物やフルーツが届きにくくなる影響も出ています。
さて、海外では日本からの渡航者、日本人に対する各国や地域の入国制限措置および入国や入域後の行動制限措置が取られている国もまだ多いです。
ちなみに、日本からレバノンへ渡航については、次のようになっています。
「感染が確認されている国(日本を含む。)からの入国を停止し、当該国からレバノン行き航空便への搭乗(レバノン経由便を含む。)を制限する(レバノン人とその家族、レバノン居住外国人等は対象外。)」
昨年末に日本からレバノンに逃亡した方は、一足早く救われたというか、悪運が強かったのでしょう。今のご時世でしたら、どうなっていたことやらですが、国籍を持っているのですから問題なく入国出来ているのでしょうか。
新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。
どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。