台風11号から変わった低気圧の影響で、強い風が吹き、時折強い雨が降っていても、松商学園高校と松本工業高校の地元校の二試合が予定されている松本市営球場の駐車場は満車。
しかも、この日からベスト16を目指す三回戦が始まります。
第一試合の松商学園高対岡谷工業高は思わぬ大差が付く結果となり、ベスト16一番乗りとなりました。
岡谷工業2000010|3
松商学園261020x|11
続く第二試合は松本工業高と須坂高の対戦。
松本工業高はシード権こそ逃していますが、頂点を狙える実力校です。
初戦となった二回戦松川高戦を逆転勝ちしています。
対する須坂高は一回戦蓼科高戦はコールド、二回戦では優勝候補の一角であたシード校の松本第一高打線を抑えこみ、延長戦の末にサヨナラ勝ちして、波に乗っています。
試合は初回から両チームともにヒットなどで得点のチャンスを作るものの、あと一押しが出来ずに0行進。
どちらかというと、須坂高の方が押し気味です。
五回が終わると、グラウンド整備の間があります。
高校野球はこの間に流れが変わると言われるとおり、 六回からは松本工高が押し気味に試合を展開します。
しかし、須坂高の好守もあり、得点を挙げるまでには至りません。
試合は0-0のまま九回を終わり延長戦。
十回表の須坂高の攻撃は1アウト二・三塁からのピッチャー頭上へバウンドした高いゴロを捕れず、ボールが内野に転がっている間に2点を先制。
その後、さらに3点を追加し、この回5点を挙げた須坂高がその裏のピンチも無失点に抑えてベスト16進出を決めました。
今大会の冊子を見ますと、須坂高の監督は「まず1勝します!」と謙虚なコメントです。
また、主将からひとことは「目の前の試合に全力を尽くし、自分達らしい粘りのある野球をします!」とのこと。
まさしく、このコメントどおりの試合内容でした。
須坂 0000000005|5
松本工業0000000000|0
これで、このDブロックの行方は判らなくなってきました。
もしかすると、須坂高は今大会の台風の目となるかも知れません。
いや、なって欲しいと思えるようなチームでした。