現在、卓球・ジャパンオープン荻村杯の女子シングルス二回戦で、世界選手権銅メダリストで世界ランキング7位の平野美宇選手(エリートアカデミー)が準々決勝に進出ししています。その平野選手を一躍有名にしたのが、4月のアジア選手権の女子シングルスです。この時に
日本勢21年ぶり優勝という快挙を果たした平野選手。一夜にしてシンデレラガールの誕生ですが、そこには現れない、積み重ねてきた努力はものすごいものがあったと思います。
そんな平野選手を国際卓球連盟(ITTF)公式サイトでは「マーベラス・ミウ」と絶賛し、17歳の「素顔」と「流儀」を“徹底解剖”しています。
「世界は3日間で無錫市の中国人の夢を粉々に打ち砕いた17歳の日本人を目撃した。純真でキュートな子どものような、この可愛らしい小さなティーンエイジャーには、別格のオーラが存在する。騙されてはいけない。彼女はコート上で恐れを知らぬアクレッシブな選手になるのだ」
そして、卓球界を震撼させた平野選手には、強さの裏に独特の流儀があることを紹介しています。
まずは「準備万端」。試合会場には休憩時に必要なすべてのキットを準備します。「ノート」「氷のう」「エナジードリンク」「タオル」「水筒」です。平野選手は必要な時に体の一部を氷で慎重に冷やし、必要な時にはメモを読むのがルーティンになっているそうです。
また、対戦相手を圧倒するスピード能力を「電光石火」と称賛した上で、武器であるサーブは中国人選手も最大限の警戒を払っていると伝えています。
「流麗なリズムと完璧なフォームは目の保養だ。世界中が話題にしている。中国人選手も彼女のサーブを研究しないといけないと話している。彼女達が対抗できるかは疑問だ。なぜなら、ミウもわかっている。彼女は賢い。彼女のプレーや戦術を分析すれば、彼女が新たな謎をもたらす順番になる」
勝ち続けるためには、常にライバルが研究してくる先を行く対応能力を持たなければなりません。バックハンドのトップスピンスマッシュなどのストロークも強力で「ミウ・ヒラノは唯一無二だ」と評しています。
精神面も強靭です。17歳とは思えないメンタル面も高く評価しています。
「彼女は恐れを知らない。自信に溢れ、年齢以上に成熟している、天性のものなのか、習得したものなのか、時に悩んでしまう」
一方で、コートを離れれば普通の少女だという。
「彼女はダンスと歌を愛する。PPAPの歌はプロ級だ」
と述べ、高校生らしい横顔も紹介しています。
一躍世界一で注目された17歳のシンデレラガール。
卓球の球は小さいものですが、平野選手が与えた衝撃はものすごく大きいものです。