ラーメンを食べるときに、レンゲに「ミニラーメン」を作って食べている方を見かけます。
でも、その食べ方はマナーとしてはどうなんだろう?と気になったことがあると思います。そもそもラーメン屋さんによっては、ラーメンとレンゲが一緒に出てくるお店もあれば、「ご自由にお取りください」と用意されているお店、最初からレンゲのないお店と、いろいろとあります。
これは、以前に食べに行った八王子ラーメン(いつの日にか書きます)です。ステンレス製のレンゲは穴が開いていて、八王子ラーメンの特長である「みじん切りの玉ねぎ」を最後まですくえるようになっています。
私はレンゲを(あまり)使わない派の立場ですが、ラーメンくらい、好きに食べればいいでしょうとは思ったりします。
しかし、実はフォーク、ナイフや箸のように、レンゲにも正しい使い方、マナーがあるのです。
うどんやそばをすすって食べる文化がある日本人には、麺類=すすって食べる、という意識があります。ラーメンを食べるときも、やはり、すすって食べます。
でも、ラーメンの故郷ともいえる中国では、音をたててすするのはマナー違反になります。中国では麺を一度レンゲにとってから、その後にレンゲに乗っている麺を再度持ち上げて、静かに口に運ぶのが正しい食べ方なのです。レンゲを使うことで食べるときに音がたたず、スープが飛び散ることも防ぐことができます。
ただ、麺、スープと具をレンゲに乗せて、ミニラーメンのように食べるのは、よいマナーとは言えないそうです。それに、レンゲの中のミニラーメンを口に流し込むように食べたり、レンゲを大きく口に含むようにくわえたりするのは、見た目にも美しいものではありません。
また、レンゲも正しい持ち方があるようで、よく見かけるスプーンのように持つのは間違いであり、溝に人差し指を合わせ、親指と中指ではさむようにして持つのが、正式な持ち方だそうです。使いこなせられるようになれば、中国・香港・台湾などへ一目置かれること間違いないでしょう。
麺を食べるときには、(右利きの方は)右手に箸、左手にレンゲのスタイルになりますが、スープを飲むときには右手にレンゲ、が正しいマナーです。丼を持ち、器に口をつけてスープを飲むのも中華料理ではNGです。
基本的に高級中華料理店に行く場合、中華圏へ行く場合などに備えて、正しいマナーをおさえておきたいものです。
でも、日本独自のラーメン文化もあります。一緒にいる人が不快になるような食べ方さえしなければ、神経質になりすぎる必要もないともいえます。ちなみに、日本のラーメン店でも独自のマナーがあるお店もあります。
さて、先場所2度目の優勝をした関脇・御嶽海関。
身長180cm、体重177kg、血液型はO型。得意技は、突き・押しですが、馬力よりも、高い技術と動きの切れで勝負する力士です。
最近、ラーメンを食べるときにはレンゲを使わないと決めたそうです。スープを飲むときには、どんぶりごと口につけます。その理由は、「そっちの方が体に入る油が少ないんですよ。どんぶりを傾けたら、油は口と反対側に浮かぶでしょ」というものだそうです。
力士として、脂が乗る時期ですが、食では油控えめの関脇・御嶽海関が、今場所、大関昇進を目指します。