長野県松本市と塩尻市を結ぶ広域農道の「東山山麓広域農道(ひがしやまさんろくこういきのうどう)」、通称「(東山)山麓線」は、全線が「アルプス展望しののめの道」の一部に指定されている、とてもながめのいい道路です。
その眼下に広がる盆地の風景と北アルプスを眺めながら、塩尻市方面から松本方面に向かった左手にあるおそば屋さん「山麓亭」さん。「気どらない、気負わない、忘れられない蕎麦(そば)の味」がキャッチフレーズ。お店の前では地元の新鮮野菜などを販売していたりします。
そば粉はすべて標高750m以上の地元の塩尻産の自家製。普通、そば粉100%の10割そばはありますが、山麓亭さんは、そば粉99%、つなぎの小麦粉が1%という珍しいおそばです。しかも、つなぎも塩尻産というこだわりです。
おそばを注文してから待っている間にいただく、そば茶と手作りのお漬物(いただいたときは野沢菜漬け)も美味しく、セルフサービスでおかわりも自由です。
この日は「もりそば」と「かきあげ」です。ちなみに、かきあげは150円。
地元のお母さんたちによる素朴な味わいのおそばが人気で、素朴な味わいの中にも丁寧な仕事を感じるおそばです。
決して立地のいい場所ではありませんが、開店直後にはいったあと、次から次へとお客さんがきていました。
お店の入り口には信楽焼のたぬきが出迎えてくれています。
ちなみに、江戸時代のころ、今のような麺状のおそばのことを「そば切り」と呼んでいたそうです。麺状になる前はそば粉を団子にしたり、水でといて焼いて食べられていたそうです。それらを「そば」と呼んでいたため、麺状のおそばと区別するため、「そば切り」と呼んでいたそうです。
そば切り発祥の地には、いろいろな説がありますが、そのうちの一つが現在の長野県塩尻市です。この話は、また、いつの日にか書く予定です。
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