「最近、野球の神様って、もしかしたら天使なのかもしれないな、と思ってるんだよね。ふわふわと、天使みたいにいつも周りにいるのかなぁって……。」
北海道日本ハムファイターズ 栗山英樹監督
栗山監督は「野球の神様」について、よくコメントしています。ざっと、見つけたものとしては、次のようなコメントがあります。
■「野球って自分たちにはまるでコントロールできないことが往々にして起きるものですから。完全に打ち取った当たりの打球が誰もいないフィールドに落ちたりすることもあるわけですし。野球の神様に常に宿題を課されている感覚はあるし、最後に勝負を決めるものはそういう存在の力なんだろうなっていう気はしています」(インタビューにて)2014年7月
■「野球の神様から『そうしろ!』と」(2016年SMBC日本シリーズ第6戦で日本一となった試合での采配について)2016年10月29日
■「ウチが優勝するために調子うんぬんではなく、誰がどこで行くか決めていたけど、もう1回やり直しかな。野球の神様が“まだお前の考えが足りない”と言っているんだろう。天が決めたことに、自分の考えを変えられるかも、なんて考えてない」(東北楽天ゴールデンイーグルス戦の中止について)2018年9月10日
■「野球の神様がしっかりと采配してくれると思っている。誰がどこにいくのかは、もう決まっているはずなので。それを信じていくだけ」(ドラフト会議について)2018年10月24日
■「野球の神様があの18番を吉田輝星くんに与えるために空けていた」(吉田輝星選手について)2019年1月1日
■「今は野球の過渡期。大谷翔平は野球の神様がつくらせたものだと思っている」(大谷翔平選手について)2019年1月2日
■「野球の神様はアイツに味方してる」(大谷翔平選手のメジャー1年目について)2019年1月2日
■「野球の神様が『きょうはやめなさい』といっていたんでしょう」(韓国サムスンとの練習試合がの中止について)2019年2月19日
■「あれで点を取られるなら、野球の神様のメッセージだからしょうがないと思っていた」(福岡ソフトバンクホークス戦で9回裏のサヨナラ負けのピンチを切り抜けたことについて)2019年4月9日
■「野球の神様が天気だけは決めるので、こっちは何もできないけど……。(雨で流れた場合の)準備をしながら。先発ローテーションを心配しているけど、雨で流れたら中日戦のことも考えないといけない」(吉田輝星投手の次回登板について)2019年6月18日
■「何かメッセージがあると思っているけど、ナオに野球の神様は何を求めているのか……。ナオも苦しいし悔しいと思う。大きなメッセージがあると思ってやるしかない」(上沢直之選手が左ヒザ蓋骨骨折と診断されたことについて)2019年6月19日
愛知・豊田大谷高の村上優主将は、『神様なんていないんじゃないか。いるとしたら相当自分が嫌いなんだろう』『今日はまた指をけがした時のようにベンチから試合を見守るしかできなかった。なんでこんな大事な時期にこうなってしまうんだろう』とスマートフォンに書き込みました。
6月2日の練習試合で村上主将は一塁に滑り込んだ際、右肩をケガしてしまいました。今年3月末の公式戦で右中指を骨折して、試合に出場できず、久しぶりに復帰したばかりでした。
村上主将は、甲子園出場経験がある豊田大谷高をもう一度強くして、甲子園に行くことを目標としています。昨夏の東愛知大会、三回戦で敗退し、先輩たちが悔しがる姿を見て、「自分たちは後悔したくない。一日も無駄にしない」と誓いました。主将として練習中はつらい表情を見せないよう、この日も部員の前では平静に振る舞っていました。
昨年から崎久保宏憲監督がスマホの外部のアプリの存在を知り、「今の高校生は朝一番にスマホを見るので続けやすいのではないか」とのことで、野球ノートの代わりに導入したアプリへの書き込みでした。
毎朝モチベーションをあげる言葉を部員に送ることで、面と向かっては言いにくくても、スマホの画面越しで本音を伝えられる場面もあり、ミーティングでうまく思いを伝えられずに反省することが減ったと感じているそうです。
精神的にもチームの大黒柱である村上主将のケガを心配していた崎久保監督は、書き込みを見て「正直、ほっとした」そうで、『私は怪我(ケガ)をして、野球選手を続けることができなかった。だから痛いほど気持ちがわかる』『野球は好きですか? その気持ちがあれば乗り越えられるものです。自分を信じ、チームを信じる。大丈夫』と、すぐに返信しました。
崎久保監督は小学五年生の時に飲酒運転の交通事故に巻き込まれ、右足をケガして野球が出来なくなってしまいました。それでも、マネジャーや学生コーチとして野球に関わり続け、自分自身の経験から感じたことを伝えました。
崎久保監督からのメッセージを読み、村上主将は「今の考え方ではだめだ」と改め、前向きに考えられるようになったそうです。
私は「野球の神様」っていると思います。ただ、必ずいつも傍にいてくれる存在とは思っていません。
また、サンタクロースのように、プレゼントを持ってきてくれる存在とも思っていません。
でも、野球の神様って、その人が今まで努力してきた過程の中で、心の中から生まれて、一番大事な時に助けてくれる存在なんだと思います。
(神様のイメージが違うかも知れませんが・・・)
豊田大谷高の今夏の初戦は7月6日の予定です。
そして、今日からは長野大会が始まります。野球の神様は、どこのチームに、そして誰に・・・