上司が思いつきで物を言うパターンはいくつかあって、「現場上がりの上司が、自分は現場を離れたにも関わらず、自分も現場にいるような錯覚を起こしてしまう。結果、部下の企画に対してついつい余計な提案をしてしまう」あるいは、「現場が嫌いな上司は“部下は無能だ”と決め付けてしまうがゆえ、その部下が優秀な企画を持ってくると嫉妬を感じてしまう。結果、素直にそれを認められずにアラ探しをしてしまい適当なことを言ってしまう」などなど。
上司は決まって「思いつき」で物を言う原因は現場と会社の乖離にあるというもの。
上司は思いつきでものを言う (集英社新書) 価格:¥ 693(税込) 発売日:2004-04-16 |
つまり、会社という組織において、大きくなればなるほど上司もまた誰か上司の部下であり、その上司も誰かの部下である・・・ということになります。
この本ではこの構造を“上司のピラミッド”と表現しているのですが、このピラミッドが大きいほど現場との乖離が進む。
会社が大きくなる → 上司のピラミッドが大きくなる → 現場との乖離が進む → 思いつきがまかり通る
ということ。
上司云々というのはあると思いますが、組織構造にもその原因があるという。
いろいろ話をしたり、提案書や企画書を出したりするが、一向に取り合ってもらえない・・・という状況はよくあると思います。
出した側とすれば、面白くもなんともないですよね。
でも、「何言っているか判らない」と言われたとしたのならば、その原因の一端は自分にもあると思った方がいいかもしれません。誰にでも判る話・内容でなかったからだということ。それだけの説得力がなかったということですよね。
ただ、箸にも棒にも掛からない場合には別の原因もあると思う。
意識しているか、していないかは別にして、「上司なのだから、このくらいは理解出来てもいいだろう」なんて思い込んでしまったりしているかも知れません。
時々、確信犯的に使うことはありますが・・・
つまり、上司を「特別の存在」と思わないことでしょうね。
「上司は偉くて部下は偉くない」という考え方は、上司側のするものだと思ったりするのですが、部下側だって「上司は偉くて、部下の自分は偉くない」と考えてしまっています。
よって、上司だって万能のネ申ではないのだからというように考えることでしょうね。
上司に思いつきで物を言わせない方法は何だろうかと思いますよね。
結論は「えー!?」と“あきれなさい”とのことです。
「上司は思いつきで言ったことを批判された経験がないから思いつきでものを言ってしまうのである」とある。こんなことで、いいのだろうかと・・・単純なものなのか。
でも、そんなもので充分なのかもしれません。
良い子には難しい話だったと思います。
決して、これを参考にして、「先生は・・・」と考えないようにしてください。