「もう一つの甲子園へ向けての、もう一つの高校野球」
全国高等学校軟式野球選手権は約600校が参加し、全国47都道府県を16のブロックに分けて、各ブロック1校ずつ、計16校が代表となります。
16ブロックの区分には複数県1ブロックとなる場所がありますので、現在のところ三重県、香川県、沖縄県からはまだ全国大会への出場がありません。
つまり、ブロック大会のあるチームは全国大会に出場するためには二つのハードルがあり、地区大会に勝ち残ることとブロック大会で勝つことになります。
さて、春の北信越地区長野大会で上田西高校が優勝、岡谷工業高校の準優勝となり、北信越大会では一回戦はともに勝ち上がったものの、二回戦で敗退してしまいました。
ただ、やはり代表争いはこの2校が軸になり、第3シードの松商学園高校、第4シードの長野高校が絡んでの展開になると思います。
春の大会を観た個人的感想ですが、軟式野球とはいえども学童・中学までとは一味違う、豪快さがありました。
中学時代より身体も一回り大きくなるので、力強さがあり、中学では高性能バットで飛距離を出す感がありますが、高校は金属バットでフェンスまで飛ばしています。
硬式高校野球ほど派手さはありません。
そもそも、硬式野球と比べること自体がナンセンスなこと。
硬式には硬式の良いところ。
軟式には軟式の良いところがあるのですから。
野球にかける想い、応援する関係者、保護者の想いは何ら変わりません。
あえて、差を見つけようとすること自体がおかしいのですよね。
応援している人たちも本気で熱い。
保護者や地域の人たち、野球部関係者が一緒になって、やって来た夏。
選手も、声援とかいろんなものを背負ってグラウンドに立っています。
もう一つの甲子園に向けての、もう一つの高校野球も楽しみです。