もう一人のバッティング確変選手です。
既にほとんど記憶が薄れている方もいると思いますが、埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾選手の31試合連続安打の約1ヶ月前の5月9日から23試合連続安打、チーム新となる4試合連続猛打賞を記録するなど、一時パ・リーグ打撃成績のトップに名前を連ねたのが清田選手です。
清田選手は高校時代は最速140km/h前半を投げるピッチャーでした。コントロールも良く、スカウトから注目されていましたが、大学へ進学し、野手へ転向。四年生の春にはホームラン3本、14打点でベストナインを獲得します。
大学卒業後、NTT東日本に入社し、2008年、2009年と二年連続都市対抗野球に出場し、2009年プロ野球ドラフト会議にて、4位指名を受け、入団します。
一年目は64試合に出場し、打率.290(54安打)という成績を残し、(忘れもしない)日本シリーズでは第一戦で長嶋茂雄さん以来52年ぶりとなる新人初戦ホームランを打つなど、全7試合にフル出場し、日本シリーズ新人選手通算最多打点のタイ記録を達成する活躍で日本一に貢献しました。
2011年はセンターのレギュラーの座を岡田幸文選手に奪われ、他の選手との併用で78試合、打率.244(58安打)、ホームラン3本、25打点の成績でした。
2012年は7月末までに65試合出場するものの打率.232と低調で、一ヶ月の二軍暮らし後に一軍復帰し、87試合、打率.281(71安打)でした。
2013年は成績は伸びず68試合、打率.255(47安打)でした。
2014年は序盤に三打席連続ホームランを打つなど活躍したものの、一軍と二軍を行き来するシーズンとなり、出場試合数はプロ入り後最少となる24試合、打率.170(8安打)でした。
ところが、今年はバッティング確変の活躍です。
107試合 打率.312(128安打) 14本 56打点
清田選手は今シーズンに当たって、一切の過去を振り返るのを止めたそうです。自分の頭のなかにあるノイズをすべて遮断しました。
「試合に出られないのは自分の実力不足ですし……。チャンスをもらったときに結果が出せていないってことだけで、本当はもっと自分に自信をもって打席に入ってスイングして、それがたまたま打てた、たまたま打てなかった、それだけだと。そういう風に思えれば今みたいなシーズンがきっと迎えられたのかなって思いますね」
また、バッティングについては
「金森(栄治/打撃コーチ)さんにボール球を振らないでストライクを打つというバッティングの基本を(プロに入ったころ)徹底的に叩き込まれましたし、それは今でも変わりません。あと金森さんからはポイントを近くして打てという考えを教わりましたが、近すぎるとそれはそれで打てないので、自分でも考えながらやっているところです。その分、奥行きは広がったかなって思いますし、近くでも打てるし、前でも打てる。自分では、打てる幅が広がっているかなって思いますね」
とのことで、ポイントを体の中心線に置いて、インサイドアウトのスイングでボールを捉える技術は、強い下半身とキレが重要になるため、清田選手は30分間のランニングを毎日欠かさず行い、試合前にはアジリティトレーニングを行って、身体のキレを出すなどの準備をするようになったそうです。
清田選手の元々の売りは守備力です。今年もここまで失策0、守備率100%。
首位打者争いでは秋山選手に差を付けられてしまいましたが、クライマックスシリーズ出場の3位争いでのチーム貢献で秋山選手と激しい争いを繰り広げることでしょう。
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まっくろくろすけ
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