野球小僧

日本列島 高校野球の旅 ~福井県編~

春 38回出場 71試合 34勝 37敗 0分 優勝; 1 準優勝; 1 ベスト4; 2 ベスト8; 5
夏 72回出場 125試合 53勝 72敗 0分 ベスト4; 4 ベスト8; 6

福井県とは大自然、豊かな海と山の幸、由緒ある歴史・伝統・文化、そして世界に羽ばたく地場産業と農林水産業に恵まれた今後に期待できるすばらしい県です(公式サイト要約)。

かつては日本一無名な県第一位を独走していましたが、そのことすら知られていない、というパラドックスのような現象も起きています。現在では「知られていない県」のランキング第5位となって中途半端な位置に甘んじているが、そもそもアンケート項目からその存在が漏れたりもするので、実際は第1位であるでしょう。実際、福井県から東京の大学や企業に進んだ者は、初期の自己紹介で「出身は福井県です」と言うが、周りの人々には何故か九州や東北の出身者と誤認される、ということが頻発しているのが現状らしいです。ただし、京都の大学や企業に進んだ者は京都に近いため何の問題もないそうです。

なお、中学生の学力1位、体力テスト2位という、輝かしい成績を残してしまっているため、比較的高校の推定合格点が高く、中三の受験生を悩ます原因となっていたり、いなかったりするらしいです。

【勝手に選んだご当地ソング】
♪  ひゅるりひゅるひゅる 風が頬うつ空で哭く
   波が 波が足元(あし)まで 打ち寄せる
   あなたの愛を 失くしたら
   わたしは何処で 生きればいいの…
   越前風舞い
   こぼす吐息が こぼす吐息が 雪になる
   (「越前風舞い」 詞; 仁井谷俊也 / 唄; 松原のぶえ)

夏の甲子園での優勝経験はないものの、2015年選抜で敦賀気比高が成し遂げた北陸勢初の優勝は記憶に新しいところです。

国体および明治神宮大会では幾度かの優勝(明治神宮大会の初代王者は若狭高、2代目王者は福井商業高)も果たしており、雪国というハンデをものともせず全国の舞台で活躍しています。平成年間以降、北陸をリードする存在となっています。ただ、高野連加盟校の数は約30校と少ない上にシード権を持つ強豪が圧倒的なため、日本で一番甲子園に出場するのが楽という声を鳥取県から奪いつつあります。

昔は敦賀高や若狭高といった公立校が伝統的に強い土地柄で、特に福井商業高は現在に至るまで強豪の地位を守っています。ですが、2010年選手権の甲子園二回戦(対報徳学園高)敗北を最後に福井商高の名将・北野監督の勇退後は低迷気味となっています。
私立では福井工大福井高、敦賀気比高などがその名を知られています。最近では新設の私立・啓新高や2013年選抜出場の春江工業高(現在は坂井高に統合)が台頭してきており、ここ数年のベスト4は敦賀気比高、工大福井高、啓新高の私学3強+公立の強豪という状態に安定しています。

昔は木ノ芽峠以南(嶺南)地域が強かったようですが、福井商高の台頭で嶺北地域が盛り返し、現在ではそれほど極端に強豪校が偏っているという声は、あまり聞かれません。

なお、以前は「敦賀気比」が読めなかった人も多い。

【選抜大会出場回数ランキング】
1 福井商高 17回出場 31試合 14勝 17敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 1 ベスト8; 1
2 敦賀気比高 7回出場 19試合 13勝 6敗 0分 優勝; 1 ベスト4; 1 ベスト8; 1
3 福井工大福井高 4回出場 6試合 2勝 4敗 0分 ベスト8; 1
3 敦賀高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分 ベスト8; 1
5 若狭高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分 ベスト8; 1
6 大野高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 北陸高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 春江工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【選抜大会勝利数ランキング】
1 福井商高 17回出場 31試合 14勝 17敗 0分 準優勝; 1 ベスト4; 1 ベスト8; 1
2 敦賀気比高 7回出場 19試合 13勝 6敗 0分 優勝; 1 ベスト4; 1 ベスト8; 1
3 若狭高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分 ベスト8; 1
3 福井工大福井高 4回出場 6試合 2勝 4敗 0分 ベスト8; 1
5 敦賀高 4回出場 5試合 1勝 4敗 0分 ベスト8; 1
5 大野高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
5 北陸高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
8 春江工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【選手権大会出場回数ランキング】
1 福井商高 22回出場 41試合 19勝 22敗 0分 ベスト8; 1
2 敦賀高 17回出場 26試合 9勝 17敗 0分 ベスト8; 3
3 敦賀気比高 7回出場 19試合 12勝 7敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 1
3 若狭高 7回出場 11試合 4勝 7敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 1
3 福井工大福井高 7回出場 11試合 4勝 7敗 0分
6 武生高 4回出場 4試合 0勝 4敗 0分
7 北陸高 3回出場 6試合 3勝 3敗 0分 ベスト8; 1
7 三国高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
9 美方高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
9 大野高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分

【選手権大会勝利数ランキング】
1 福井商高 22回出場 41試合 19勝 22敗 0分 ベスト8; 1
2 敦賀気比高 7回出場 19試合 12勝 7敗 0分 ベスト4; 2 ベスト8; 1
3 敦賀高 17回出場 26試合 9勝 17敗 0分 ベスト8; 3
4 若狭高 7回出場 11試合 4勝 7敗 0分 ベスト4; 1 ベスト8; 1
4 福井工大福井高 7回出場 11試合 4勝 7敗 0分
6 北陸高 3回出場 6試合 3勝 3敗 0分 ベスト8; 1
7 三国高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
7 美方高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
9 大野高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
9 武生高 4回出場 4試合 0勝 4敗 0分

【福井県出身者で打線を組んでみた】 
一番 ⑧ 天谷宗一郎 (福井商高/広島東洋カープ)
二番 ⑨ 牧田明久 (鯖江高/近鉄バファローズ)
三番 ④ 東出輝裕 (敦賀気比高/広島東洋カープ)
四番 D 関口清治 (台北工/巨人軍ほか)
五番 ③ 松木謙治郎 (敦賀商/大阪タイガース)
六番 ⑥ 川藤幸三 (若狭高/阪神タイガース)
七番 ② 辻佳紀 (敦賀/阪神タイガースほか)
八番 ⑦ 嶋田信敏 (日大藤沢高/日本ハムファイターズ)
九番 ⑤ 浜中祥和 (若狭/大洋ホエールズほか)
   ① 高橋里志 (敦賀工高/南海ホークスほか)

元阪神タイガースの川藤幸三さん(若狭高)は昔、「代打一本になる前はどこを守っていたんですか」と聞かれ「ショートや。すばしっこい、いい選手やったぞ」。「昔に戻れたら、どこを守りたいですか」「ショートや。ワシはショートしかやらん」と言っていたそうです。よって、守っている姿を見た記憶がないのですが、ショート。

若狭高で川藤さんの先輩に当たる浜中祥和さんがサード。本職はショートで、1960年の大洋ホエールズの初優勝に貢献した守備のスペシャリストです。

指名打者は、1950年代の西鉄ライオンズの黄金時代に中西太さんらと中軸を打った関口清治さん。出身校は台北一中ですが、生まれは福井県です。

福井県から川藤さん以外にもタイガース入りした人は多いです。ファーストを守る松木謙治郎(敦賀商)は、打倒沢村に燃えたプロ野球創設時の名監督です。松木さんの後輩・辻佳紀さん(敦賀)は、村山実さんや江夏豊さんの球を受け「ヒゲ辻」の愛称で親しまれたキャッチャーです。

平成になるとカープ関係の選手が多くなり、セカンドの東出輝裕さん(敦賀気比高)、センターの天谷宗一郎選手(福井商高)、横山竜士さん、斎藤悠葵さん(ともに福井商高)と黄色から赤に塗り替えられてきています。


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
同意でございまする。
せっかく「お嬢サバ」で盛り上げているのにねえ。

越前国だって、越前ガニとか永平寺とか東尋坊とか良いとこありますのに。

でも、野球関係では福井県は長野県にとって目の上のタンコブ状態です。切り離してほしいものです。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

福井も山陰と並んで結構地味なイメージですよね(全国的には)
確かに日本地図で間違えられる県ではありますがそれは知名度云々の前に小学校の社会や中高の地理で勉強しただろうが~~って思いますけど!
鳥取にしても島根にしても福井にしても間違われる方より間違う方知らない方に問題があるのでは!?と思いまする。

福井といえばやはり福井商業!最近は敦賀気比ですね。
なんでピーは内海哲也じゃないのかと思いきや京都出身だったのですね。
福井県のナインには個性的な方が多いなぁ~
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