私は今でもラジオをよく聞いています。CMが入ったりするのがあまり好きではないので、ここ何十年かはほとんどNHKラジオ第一(R1)はNHK-FMですが。
子どものころは、おじさんの家に朝早く行くとラジオ体操が流れていたり、中学生のころに自分用のラジオ(ラジカセでしたね)を買ってもらってからは、こちらでは放送していない東海ラジオやCBC(中部日本放送)で中日ドラゴンズの試合を聞いたり、高校受験のころにはニッポン放送のオールナイトニッポンを聞きながら寝ていたり。就職試験を受けに行ったときにも携帯用のラジオを聞きながら電車で移動したりと・・・。
昔は、「ベリカード(Verification Card)」というのが流行ったときもあり(今でもあるのかな?)海外のラジオ放送を聞いて、カードをもらうという話を聞いたこともあります。私は聞く専門でした。ただ、海外放送局の日本語放送とかが聞こえたときには、よく聞いていました。
今のようにインターネットがない時代でしたので、自分の知らない国の文化、楽曲や出来事などが新鮮で面白いものでした。
今でもR1でニュースや、を聞いており、ラジオは昔から今でも私の生活の一部です。
さて、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のコミックス172巻に収録されている「闇に流れる声」という話です。
ラジオを聴く人が少なくなったと知った主人公の両津勘吉。ラジオの面白さをアピールしようとラジオ番組の生放送に乱入しようとしますが追い出され、だったら自分でラジオ局を開局しようとする。
同僚の本田速人(交通機動隊の白バイ隊員で、バイクに乗ると人格が変わる)と凄苦残念(すごくざんねん。旧名;法条正義=ほうじょうまさよし。見た目は怖いが一流大学出身)を無理やり引き込み、ミニFM局を開局するが放送範囲が100m。
それに納得しない両津勘吉は、ラジオの開局には「無線従事者」「放送設備」「総務大臣の認可」が必要だと聞かされると、無線マニアの弟の両津金次郎(弁護士)まで巻き込んで、両津金次郎のマンションで開局してしまう・・・という話です。
この話の後半での本田速人との話が、ラジオという文化を物語っています。
本:せんぱーい
もう午前4時ですよ
こんな時間に聴いてる人いるんですか!?
両:いる!深夜こそラジオの世界だ
本:そうなんですか!
両:昔は深夜放送がブームでな 若者文化のひとつだった
その深夜放送全盛の60年代に「闇に流れる詩」っていう劇画があったんだ
本:どんな話ですか?
両:おぼろげな記憶かも知れんがな
両:深夜DJに自暴自棄の犯人から新幹線に爆弾を仕掛けたと予告ハガキが届くんだ
鉄道はパニックになり 警察は大さわぎだ
その時DJは犯人は自分の放送を聴いているはず・・・と
深夜放送の中で見えない犯人に語りかける
予告時間に爆発は無く 犯人も自首する・・・
DJは何事も無かった様に 放送後『お疲れ様』とスタジオを去ってゆく
本:ひえーかっこいいです!!
両:当時のDJ人気がわかる名作だ
今のパーソナリティはタレントが多いけどさ、昔はラジオのアナウンサーだから顔も知らない・・・
街ですれ違っても お互いわからないんだ
でも、深くつながってるんだよ!
本:そーいう連帯感ありますよね
両:あるだろ!未だにある気がするんだよ!深夜って
本:先輩!時間です
両:おっと
ただ今、午前4時を回りました
深夜のリスナー元気にしてますか?
こちらFM両津です
一人じゃない、どこかでつながっている暖かさを感じられる話です。
ここで、こうして私のブログを読んでくださる方にも同じことを感じます。
本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。