先日の三連休の初日。高野連中体連の合同練習がありました。
合同練習といっても中学生の野球部員が高校へと出向き、高校野球の監督、コーチ、選手らから技術講習を受けるというものです。
今年、K陵中、S尻西部中、R小野中、H盛中の四校が対象となった、練習高は昨年甲子園に出場した東京都市大塩尻高校。
同校の監督、コーチ、選手に加え、甲子園常連の松商学園高の監督、蘇南高の監督も講師として招かれていました。
あいにくの雨のため、グラウンドではほとんどできず、大半が室内練習場の中。
それでも、狭い場所を工夫して、手取り足取り教えてくれました。
(片手バントの練習中)
この練習の中で一つ、私が驚いたというか、やっぱりプロ(高校野球の監督)は流石だと思い知らされたことがありました。
午後、ピッチャー陣は野手組と別れて、フォームチェックのためのシャドゥピッチングをしていました。
ある中学のピッチャーの子を前に監督が来て、「この子、面白い投げ方しているなあ」と一言。
その子のフォームは左足を上げたとき(右投げ)、身体がやや前かがみになりながら、後ろへひねって(トルネード気味)、上から投げ下ろす(オーバースロー)というフォームでした。無理にこのフォームをしているのではなく、自然とこのフォームになっているのを確認したうえで、このフォームに適したサイドハンドへ変えるように指導していました。
すると、今までぎこちなかったのが、流れるような自然体にとなっている感じがしました。
傍から見ただけでも、そう思えるので、本人はもっとスムーズな感じになっていることでしょう。
普通、クセがあれば、そのクセを直していってしまうのが普通な考え。
でも、この監督はクセを逆手にとって、それに適した形に直していこうという考えなのでしょう。
なるほどなと。こういう教え方もあるのだと、私も勉強となった日でした。