マンガの世界と言えば「ドカベン」の山田太郎です。
マンガの中でも出てきますが高校時代は“7割バッター”と言われていますが、マンガを全読し、記録を取った人がいます。
打率.526 (打席132 打数114 安打60)
二塁打6 三塁打6 本塁打39 打点98 得点47
犠打3 犠飛0 四球13 死球2 三振21 盗塁0
併殺打3 出塁率.581 長打率1.711
練習試合の様子が描かれていないため、実際の成績は違うでしょうけど、これくらいの成績なら、実際の高校生でもいます。
ただし、二年秋~春には6打席連続本塁打、7試合連続本塁打など、歴史的記録を残しています
「三振かホームラン」「悪球打ち」の岩鬼正美。通算打率は.341と高打率です。ホームラン数はやっぱり少ないのですが、その飛距離は記憶に残ります。
一方の三振数は山田のホームラン数に肩を並べる50個。甲子園で17打席連続三振(劇中では16連続とあるが、実際には17)とこちらも記録的です。
打率.341 (打席131 打数123 安打42)
二塁打6 三塁打1 本塁打17 打点31 得点38
犠打0 犠飛0 四球1 死球7 三振50 盗塁4
併殺打0 出塁率.382 長打率.821
さて、昨年、あるインタビューにおいてファイターズの栗山英樹監督は
「ぼくはマンガのような選手を作らないとプロ野球じゃないと思ってる。田中(将大)なんてマンガですよね。いや、マンガでああいう話を描いたら、かえってふざけるなってことになるかもしれない」
今、プロ野球界で一番マンガに近い選手と言えば、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手でしょう。
昨年はバッティングはそこそこ(って失礼ですが)打っていました。一方のピッチングはちょっと期待外れの感がありました。
それが今年はホームラン2ケタ(11本)。そして、「私、投げても凄いんです」という感じで、2ケタ(10勝)を挙げて来ています。
中日ドラゴンズの山本昌選手。
49歳ですからねえ。リアル岩田鉄五郎です。昌がまさかあの年齢まで野球をやるとは。
まるで、マンガの世界の主人公のようですよね。
それでも、マンガの世界の選手にはまだまだ及びません。それは架空の世界と現実の世界とを混同してはいけないからでしょう。
でも、以前にはマンガの世界であったプレー(ドカベン)が現実の世界でも起こりましたし、こうやって、マンガのような選手だって現実的に出現してきたのですから、その境目はなくなりつつある、現実の世界が追いつきつつあると思えます。
それでも、いわゆる“魔球”なんかの登場はまだまだ先なのでしょうけど、いつか、きっと登場する時が来るようにも思えます。
その方が夢があっていいですから。