【収束も、終息も、夢のまた夢か の巻】
「今昔物語/本朝巻二八・三八」(12世紀初)より
受領は倒るる所に土をつかめ。
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受領、つまり諸国の長官の「強欲さ」を示したことば。
中央と地方の構造を表しているともいえる。
情報化社会でなくとも、人の口に戸は立てられぬ。
権力者たちが何を隠したいのか。
誰がウソをついているのか。
知っているヒトは知っている。
ほっかぶりしては
治まるものも治まらぬ。
収まるべきものも収まらぬとしたものか。
緊急事態の夜は更けて、夜は明けぬ、であるか。