【GoToトラベルの全国一時停止
~ なぜ、遅きに失したのか の巻】
世の移り変わりの速やかなること、
つまり人生のはかない有様をたとえた
諺(ことわざ)である。
古今和歌集の「詠み人知らず」にて
世の中は何か常なる飛鳥川
昨日の淵は今日の瀬となる
という和歌から出た。
兼好法師「徒然草」にも
飛鳥川の淵瀬常ならぬ世にしあれば
時移り事去り楽び行交ひて華やかなりし
辺も人住まぬ野らとなり
変らぬ住家は人改りぬ
桃李物言はねば
誰れと共にか昔を語らん
況(ま)して見ぬ古のやんごとなかりけん跡の
みぞいと果敢(はか)なき
とみえている。
住みなれた邸もいまは人のもの
斜陽華族の行方しらずも
当世百人一首
百年に一度の未曾有の出来事に振り回された2020年も
しんとした未明、こころ静かに碁盤に向き合う日々も
すべては、あとわずか
北の国の思いはいかに
♪ 雪は降る あなたは来ない