【正しく美しく碁が打てるようになりたい】
「一期一会(いちごいちえ)」は
茶道由来の有名な言葉だが
橋本宇太郎や藤沢秀行ら
往年の名棋士もまた
座右の銘としてきた
標題の「一碁一会」は
棋士と記者の二刀流・一力遼が
執筆するコラムのタイトルである
「一期」は仏教用語で
人が生まれてから死ぬまでの間の意
一局の碁の道程も長く
マラソン競争ようの人生にたとえられる
相手に勝つことだけが
勝負の世界の全てではない
一局一局を大切にし
正しく美しく打てるよう
研鑽を積んでいきたい
◇
「一局打てば打ち解ける」
碁の魅力は、これに尽きる
と、わたしは思う
十年弱、碁盤を囲んだのは
二百人か、三百人だったか
何局も打った人もいれば
1局だけの人もいる
また打ちたい人もいれば
二度と打ちたくない人もいる
さて、相手にとって
わたしはどっちだったか
他人をやかましく批判するのは
翻って自己矯正に役立つ
ブログネタにするのは
忌み嫌うべき行為であって
自らの内省の材料とするためだ
個々人を説得しようなどと
おこがましいことを望んじゃいない
ただそれだけである