囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

哀しみの色~残酷なテーゼ

2022年05月16日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

東日本大震災のあった2011年から

家族の〝癒し担当〟で あり続けた愛猫みい

長い闘病生活を経て旅立ってからというもの

心のネジがひとつ外れたままになっている

妻は 自分の部屋に閉じこもりがちである

 

この一年、同年代の友人・知人が

何人も続けて鬼籍に入ってしまった

そのたびズシンと響く、繰り返しである

今回の悼みは、とどめを差された感が強い

誰にいうでもなく沈みがちな胸のうちを

享楽と多忙にて紛らさせようとしても

根本解決の糸口は見えないものだ

 

このところ、どうしたって

「60代を無事やり過ごすことの難しさ」が

夫婦の会話の多くを占めることに……

 

青年期には憂鬱と悲哀に悩むことがしばしばで

老年期でようやく平静が支配的になったというのに

いまは「動揺の時期」に逆戻りしているのか

 

時間とは、残酷なテーゼである

 

前途に生を持つ青年期が「動揺の時期」ならば

前途に死を持つ老年期が「平静の時期」という皮肉

 

増したはずの判断力、透徹力を持ってしても

空漠として とらえどころのない観念を

コントロールするのは しょせん不可能である

そんな「とまどい」を、日々感じている

 

▲末っ子の〝癒し担当3号〟。呼んだら、やってくる、天然記念物的な〝犬タイプの猫〟

本名「まりお」、別名「マリリン」あるいは「E.T.」

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。